【現役美容師アンケート】美容師さんが忙しい時期はいつ?乗り切るための工夫や苦労を調査

 

「美容師さんが忙しい時期は具体的にいつだろう?」
「美容師さんたちは繁忙期をどう乗り切っているの?」

 

美容師さんは髪を切ったり染めたりするだけでなく、特別なイベント向けにヘアセットや着物・浴衣の着付けも担当します。

 

イベントシーズンは予約が集中して繁忙期を迎えるケースが多く、その時期は美容室全体が“踏ん張り時”となります。

 

この記事では、美容師さんが忙しい時期や繁忙期ならではの苦労について、現役美容師さん13人に伺ったアンケート結果をご紹介します。

美容師さんが忙しい時期はいつ?

【現役美容師アンケート】美容師さんが忙しい時期はいつ?乗り切るための工夫や苦労を調査

 

美容師さんが忙しい時期について、現役美容師さんに伺ってみました。

美容室が一番忙しいのは「12月」

● やはり12月が一番忙しいです。(30代・美容師歴10~15年)

 

● 基本的に年末あたりが忙しくなります。(30代スタイリスト・美容師歴10~15年)

美容室の忙しい時期についてアンケートを取ったところ、もっとも多かった回答は12月でした。

 

12月はクリスマスと年末年始、この2つのイベントが影響しているようです。

 

クリスマスといえば恋人たちのイベントといっても過言ではありません。

 

おしゃれなディナーやイルミネーションデートを計画しているカップルが多く、この日に照準を合わせて美容室へ行く方が増えます。

 

また年末年始のシーズンとなり、「今年のうちに髪を整えて新年を迎えよう」と美容室に駆け込む方も少なくありません。

 

年末年始は美容室もお休みになるので、「今のうちに」と予約が増えます。

夏祭りなどのイベントが多い「7月」

● 7月が忙しくなります。(60代・美容師歴15年以上)

 

● 3月・7月・12月が繁忙期です。(30代・スタイリスト・美容師歴5年~10年)

7月といえば夏祭りや花火大会といったイベントが多く、浴衣の着付けやヘアセットのご予約が増えることで美容室が忙しくなります。

 

7月はお盆のシーズンを控えており、帰省前に髪を整えておこうと予約する方も多くなります。

 

それだけでなく7月は暑い季節で「髪を切りたい!」「髪を軽くしたい」と美容室へ駆け込む方も多く、日ごろあまり美容室に行かない方の予約も増えるようです。

入学式や卒業式シーズンの「3月」

● 3月と12月に予約が増えます。(30代・スタイリスト・美容師歴5~10年)

 

● コロナ禍になる前は2〜3月も忙しかったです。(30代・スタイリスト・美容師歴5~10年)

 

3月になると入学式や卒業式といった年度末のシーズンを迎え、ヘアカットのほかにイベント用のヘアセットのご予約も増えます。

 

入社式のシーズンでもあり、新社会人が「身だしなみを整えたい」「明るく染めていた髪色を黒色に戻したい」と美容室へ行く方も増えるようです。

 

アンケートを取った結果、美容師さんの忙しい時期は3月・7月・12月が多いということがわかりました。

繁忙期にありがちな苦労とは?乗り切るために美容師さんが行っている工夫とは

【現役美容師アンケート】美容師さんが忙しい時期はいつ?乗り切るための工夫や苦労を調査

 

ご予約が増える繁忙期は美容師さんも忙しく、さまざまな面で苦労が増えます。
できる限りスムーズにお店を回すために、美容室もさまざまな工夫をしています。

 

繁忙期にありがちな苦労や美容室で行っている繁忙期を乗り切る工夫について、現役美容師さんにアンケートを取ってみました。

繁忙期の美容師さんにありがちな苦労

まずは繁忙期の美容師さんがどのような苦労をしているのか見てみましょう。

 

体力的にハード

● お昼が食べられない日が続きます。(40代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

 

● 体調を崩してしまうことです。(30代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

 

● 夜が遅くなってしまうことです。(60歳以上・美容師歴15年以上)

 

予約管理

● 予約が取れないお客様への対応が大変です。(30代)

 

● プラスメニューになった時予約が詰まることです。(30代・美容師歴10~15年)

 

● 繁忙期はお得なキャンペーンを組む時が多いため、把握しておくのが大変です。(20代・美容師歴5年未満)

 

● お客さまの予約の管理が大変です。(30代・経営者・オーナー)

 

接客クオリティの維持

● 人手不足やクオリティの維持が大変です。(30代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

 

● お客様への接客が100%出来ない時があります。(30代・スタイリスト・美容師歴5~10年)

 

● 繁忙期はお客様が多いだけでなく、メニューも複雑になるので、一つの仕事にかけられる時間が少なくなりタイトスケジュールになってしまう事です。(30代)

繁忙期にありがちな美容師さんの苦労としては、体力的にハードになること、予約管理が煩雑になること、接客クオリティの維持が大変なことの3つが挙がりました。

 

美容師さんは店内が落ち着いているときに休憩を取るケースが多く、予約が詰まることでお昼が食べられない・休憩が取れないといった日が増えがちです。

 

残業も重なった結果、体調を崩してしまったという美容師さんもいます。

 

予約が増えることで「希望の日時で予約できなかった」というお客様も増えるので、美容師さんは対応に追われます。

 

キャンペーンメニューなどイレギュラーなメニューにも対応しなければならず、この点も美容師さんは苦労しがちな点です。

 

また忙しくなると1人のお客様に掛けられる時間も制限されます。

限られた時間でクオリティを保つことは、美容師さんといえども簡単ではありません。

忙しい時期を乗り切るために美容師さんが行っている工夫

美容師さんは、繁忙期を乗り切るためにさまざまな工夫を行っています。

 

具体的に行っている工夫について、アンケート結果をご紹介します。

 

スタッフ同士の連携や助け合い

● 立場に関係なく、手が空けば周りのフォローに回るようにしています。(40代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

 

● 春からアシスタントとの連携強化を準備しておきます。(30代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

 

● 全員のお客さんのご予約について、スタッフ全員で把握するようにしています。(30代・美容師歴10~15年)

 

● 従業員同士でコミュニケーションを取ることを意識しています。(30代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

 

● スタイリスト同士で助けあっていく事で、多くのお客様に対応出来るようにしています。(30代)

 

時間や予約の管理

● 時間の管理に気を付けています。(30代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

 

● 完全予約制にしています。(60代・美容師歴15年以上)

 

● 早めに次回のご予約を確定するようにしています。(30代)

 

体調管理

● 体調に関しては早寝を意識しています。休める時間にはしっかり休んでいます。(30代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

 

● 体力を保つ為、早く帰れる時は割り切って帰ります。(20代・美容師歴5年未満)

 

● 体調管理に気を付けています。(30代・経営者・美容師歴15年以上)

 

その他

● 気合いが1番です。暇な時は思い切って帰ります。(30代・美容師歴10~15年)

繁忙期を乗り切る工夫としてもっとも多かった回答は、スタッフ同士の連携やコミュニケーションの強化でした。

 

繁忙期になるとサロン内のすべてのスタッフが忙しくなるものです。
だからこそスタッフ同士で協力しあい、一丸となってサロンワークを乗り切っていくことが重要となります。

 

また美容師さんは体力勝負ですから、連日のハードワークで疲れが溜まると十分に力を発揮できません。

 

可能な限り早く寝るなど、体調管理も大変重要です。

閑散期の美容室ではどのような取り組みを行うの?

【現役美容師アンケート】美容師さんが忙しい時期はいつ?乗り切るための工夫や苦労を調査

 

美容室では繁忙期があれば、予約が落ち着く閑散期もあります。

 

閑散期はどのように取り組んでいるのか、現役美容師さんに聞いてみました。

SNS運用

● Instagramの運用を行っています。(30代・美容師歴10~15年)

 

● SNS運用を行っています。(20代)

 

● 現在の予約状況をSNSでお客様に発信しています。(30代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

営業活動

● お客様情報の整理をしたり、失客されたお客様へのコンタクトDMを送ったりしています。(40代・スタイリスト・美容師歴10~15年)

新しいメニューや提案に挑戦する

● 新しいメニューの構築とプロモーションを丁寧に行っています。(30代)

 

● いつも出来てない新しい提案をするようにしています。(30代・スタイリスト・美容師歴15年以上)

休暇やリフレッシュ

● 体を休めるようにしています。(60代以上・美容師歴15年以上)

 

● 趣味に時間をあてたり休暇を取ったりしています。(40代・経営者・美容師歴15年以上)

その他

● 一般的ではありますが、シーズン通しての提案を常日頃から実施しています。(30代・スタイリスト・美容師歴5~10年)

 

● 自分を見つめ直したり、掃除や勉強を行ったりしています。(30代・経営者)

 

● あえて繁忙期を避けて来店してもらうようにお客様にお話ししています。お客様の来店を分散させて繁忙期と閑散期の来店人数や売り上げを安定させています。(30代)

美容室が閑散期を迎えたときは、営業活動に力を入れるという意見もあれば、休暇やリフレッシュ期間にするという意見もありました。

 

繁忙期は休憩や休日を思うように取れない美容師さんも少なくありません。
繁忙期にハードだったからこそ、閑散期に休暇を取るなどして調整している美容室も多いようです。

 

またお客様の予約をあえて分散させ、繁忙期に予約を詰めすぎないよう工夫しているという意見もありました。

まとめ

美容師さんが忙しい時期について、具体的なシーズンや対策、繁忙期を乗り切る工夫についてのアンケート結果をご紹介しました。

 

どの業界でも繁忙期があり、美容師さんも例外ではありません。
クリスマスや入学・卒業シーズンなどは美容師さんの繁忙期であり、日ごろよりもハードになりがちです。

 

繁忙期を乗り切るために、スタッフ同士の連携を強化したり体調管理を徹底したりと、各美容室でさまざまな工夫を行っていることがわかりました。
今回のアンケート結果が参考になれば幸いです。

 

JOBOONでは美容師さんに役立つコラムを掲載しているので、ぜひ参考にしてください。