最新!サロンスタッフに愛される「好きな美容師」ランキング 2020
- 「最近はどんな美容師が人気なんだろう?」
- 「自分も憧れの美容師と言われてみたい!」
サロンで働いていると、こんな疑問や願望を持つことも少なくないのではないでしょうか。
この記事では、サロンスタッフ約70名に聞いた好きな美容師をまとめ、傾向を分析してみました。
サロンスタッフが選ぶ好きな美容師ランキング
アンケートをとったところ、結果は大きく割れ、個人の好みが多岐にわたるという印象でした。
その中で、複数人から指名された上位5位の美容師について紹介していきます。
※敬称略
1位:由藤 秀樹(SNIPS)
- ・「美容に対しての考え方が尊敬できる」
- ・「地方でも名前が上がっているのがすごい」
- ・「シザーとレザー使える」
- ・「カットが上手い、やりすぎ感が無い」
- ・「女性らしい要素を取り入れるのがうまい」
- ・「発信に重みがある」
一番人気があったのが、新潟市の「SNIPS(スニップス)」サロングループのオーナー、由藤 秀樹さん。
自らも美容師として働きながら、地方から新たなトレンドやスタイルを発信し、地域や業界に大きく貢献されています。
髪型だけを整えるのではなく、トータルで美しく見えるようなスタイリングを独自の哲学に則って実現。
SNSや、セミナーなども人気が高く、多くの美容師が日々チェックしているようです。
2位:川島文夫(PEEK-A-BOO)
- ・「美容師になるきっかけが川島さんだった」
- ・「自分の美容の原点だから」
- ・「ベーシックの原点として尊敬している」
まだ海外留学や海外就職が少なかった時代に、ロンドンのヴィダル・サスーンで働き「ボックスボブ」と呼ばれるサロンを代表するスタイルを確立したことで一躍有名に。
帰国後、原宿で「PEEK-A-BOO川島文夫美容室」を開業し、業界の草分け的存在として、トレンドを牽引してきたレジェンドです。
現在でも、自分で美容の道を切り開いてきた川島さんに憧れる美容師は多く、本人もSNSや動画の発信を積極的に行なわれています。
3位(同点):植村隆博(DADA CuBiC)
- ・「カットのテクニックがすごい」
- ・「美容師の原点として尊敬」
- ・「センスと技術が圧倒的」
- ・「技術、世界観が凄い」
お客様との向き合い方や、スタイリングへのこだわりが隅々まで行き届いた仕事には圧倒されるものがあり、彼を尊敬する美容師は多いようです。
技術者としてだけではなく、教育者としても業界に多大な貢献をされてきて、著書も多数あります。
惜しくも2013年に亡くなられていますが、その影響力は凄まじく、今でも彼に興味をもつ若者やフォロワーは絶えないようです。
3位(同点):山下浩二(DOUBLE)
- ・「美容師の原点・センスと技術が圧倒的」
- ・「作品のセンス」
- ・「世界観が凄い」
山下浩二さんは、表参道のハイクオリティーサロン、「Double」のオーナーで現役のヘアデザイナー。
作品づくりへの情熱的な姿勢や、接客や人材教育についての独自の哲学が多くの美容師に支持されているようです。
5位:松永英樹(ABBEY)
- ・「思想、考え方、スタッフ愛」
- ・「元気、カットテクニック」
- ・「カットが確実でキレイ」
かつてPEEK-A-BOOで最年少の28歳でアートディレクターに就任しカリスマスタイリストとして一躍有名に。
現在は独立し「ABBEY」を経営。自らもサロンワークを行うかたわら、ファッション誌や広告のスタイリストとしても活躍されています。
明るくハッピーな思想や親しみやすいキャラクター、スタッフの教育環境づくりに熱心に取り組む姿勢なども愛されている理由でしょう。
ナチュラルなカット・スタイリングを得意とされていて、真似したいというフォロワーも多いようです。
6〜10位は?
- ・自分のサロンの上司
- ・Rumi(Daisy)
- ・塚本 繁(K-two)
- ・斎藤剛(DaB)
- ・SAKURA(Cocoon)
- ・磯田基徳(SIKI)
意外と多かったのが、働いているサロンの先輩や店長など身近で尊敬できる人でした。
他は、独自の世界観を持っている方が多い印象でした。
全体的な傾向については次の章で詳しく紹介します。
2020年の人気スタイリストの傾向|SNSが大きく影響?!
アンケート結果をふまえ、最近の人気スタイリストの傾向をまとめてみました。
美容師の原点として尊敬できる「巨匠」が人気
ランクインする方は美容師界の第一人者など、いわゆる「巨匠・レジェンド」的な美容師が多かったです。
美容師を目指すきっかけとなった人や、目標として追いかけている人など、一人一人のキャリアに大きな影響を与えられるのはすごいことですね。
一方、数年前はよくいた「時の人」「今をときめく」タイプの若手美容師さんは少ない印象でした。
SNSで映えるカラーの上手さが人気を左右
それ以外ではカラーの上手い美容師が多いという特徴もあります。
SNSでの発信が必須とも言えるこの時代に、カラーはわかりやすく映えます。
例えば、バレアージュや外国人風のハイテクカラーなど、技術が必要で、かつ見ただけでわかるようなカラー技術などは人気です。
また、ナチュラルなスタイルを作れる方も人気のようです。
セミナーやSNSでのチュートリアルなど発信力のある美容師も強い
先述の通り、SNSなどネット上での発信は必須。
その中で「スタイリングのチュートリアルムービーがすごい」「セミナーがわかりやすい」という美容師さんも人気です。
「他人が出せない色を出せる」「カットラインの綺麗さ」「似合わせ技術の高さ」などの「秀でた結果」だけではなく、それが「わかりやすい」ことも重要です。
動画やストーリーを積極的に活用して、技術の解説を行なったり、人間味を知ってもらうことで人気が出やすくなるという傾向もあるようです。
さらに実際に会えるセミナーでは、その人の人柄がわかる絶好の機会なので、憧れの美容師になるきっかけになるかもしれませんね。
まとめ
2020年の人気美容師ランキングを紹介しましたがいかがでしたか?
最近の流行を知って、取り入れるきっかけとなれば幸いです。
時代その時々で、求められる技術や流行は変わりますが、基本的な技術を磨き、お客さんのオーダーに応えられるようになることが大切。
そしてその上で、自分にしかできないスタイリングや世界観を完成していくことや、次世代の育成を意識した行動ができるといいですね。
また、SNSでの発信も重要ですので、「うちのサロンあんまり発信してないなあ」という場合は店長や上司に相談して力を入れてみるのも良いかもしれません。