中卒から美容師になる3つの方法!
訳あって高校中退、もしくは仕事をしたくて高校へ行かなかったことにより、学歴が中卒になっている方は決して少なくないと思います。
今これをお読みの方は、美容師になりたい!と考え美容師になるための方法および、中卒でも美容師になれるのか!?ということを知りたいのではないかと思います。
そんな方の中には、美容師の資格を取得するために通わなければいけない美容専門学校に入学しようとしたけど、入学条件に「高校卒業者」となっており、中卒だと美容師になれないのか?と困っている方がおられましたら、ご安心ください。
中卒でもしっかりと美容師になるための国家資格を受けることができ、中卒から美容師になることができます。
それでは、中卒でも美容師になるための方法をご説明したいと思います。
知っておきたい美容師になるために必ず必要な事
まず美容師になるために必ず必要なのは、国家資格である美容師試験に合格する事です。 だとすれば、美容師試験の勉強を独学で行い、試験に受けて合格すればいいのか?と考える方もおられるかもしれませんが、そもそも美容師試験の受験条件を満たしていないため、試験を受ける事ができません。
◆美容師試験の受験条件
公益財団法人理容師美容師試験研修センターに記載されている美容師試験を受けるための受験資格は下記の通りです。
理容師・美容師養成施設で、次の課程を修了した人
《平成10年4月1日以降に入学した人》
昼間課程 2年以上
夜間課程 2年以上
通信課程 3年以上
※引用元:公益財団法人理容師美容師試験研修センター
この条件の中に、高校卒業以上などの学歴に対する記載がない事がわかります。 そのため、美容師試験は中卒だからといって受けられないわけではありません。
ただ、ここに記載してあるように、理容師・美容師養成施設の昼間過程・夜間過程・通信過程のいずれかで規定年数以上、勉強をする必要があります。
簡単に言うと、美容専門学校に通う必要があるという事です。
また少し細かい内容になりますが、ただ勉強を行えば良いというわけではなく、8種類の必修科目と数種類の選択必修科目の単位を取得する事により、ようやく美容師試験の受験資格を得る事になります。
◆問題は受験資格ではなく学校側の募集要項
受験資格を得るために美容専門学校に通うには、学校側の募集要項を満たす必要が有ります。 ただ、美容専門学校(高等専修学校)には”専門課程”と”高等課程”の2種類あり、専門課程は高校卒業者を対象としていますが、専修課程は中卒であれば募集要項を満たせるので入学は可能です。
また通信過程のある学校も、基本的には中卒以上であれば入学する事ができますが、中には高卒以上の学歴がないと入学できない所もあります。ただ、3年制の専修課程に通うことで高校卒業資格が与えられます。
それでは、具体的な中卒でも美容師になるための3つの方法をお伝えします。
中卒の学歴の方が美容師になる3つの方法
1、美容専門学校の高等課程(3年制)に通う
2、美容学校の通信課程(3年制)に通う
3、高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格し、美容専門学校の専門課程(2年制)に通う
基本的にはこの3つの方法により美容師になることができます。
◆美容専門学校の高等課程(3年制)に通う
美容専門学校の高等課程は、一般的な高校で習うような教科もカリキュラムに含まれており、美容師のカリキュラムだけではないため、中卒者・高校中退者の方でも通うことができます。
高等課程は昼間制・夜間制の2つあり、昼間制はその言葉通り、朝から夕方にかけて通学する一般的な学校の形式です。夜間は夕方から夜にかけて、昼間制よりも短い時間で通う形式になります。 また、卒業時は、高校卒業扱いになります。
◆美容学校の通信課程(3年制)に通う
通信課程は、高等課程の通学制ではなく、テキストなどに沿って自宅で学習する形式の学校です。また定期的にレポートを提出し、先生に添削をしていただきます。
また、スクーリングという面接授業を受け、美容師試験に合わせて技術や学科の指導を受けることができます。 ただし、通信課程の中でも募集要項の中には高校卒業者を対象にしている学校もあるため、必ず募集要項を確認するようにしましょう。
また、美容室で働いていることが基本的な入学条件であることがほとんどです。ただ、中卒で働かせてくれる美容室はそこまで多くはないかと思いますが、人柄で採用してくれる美容室もあるので、ぜひ美容室の求人情報をご覧ください。
◆高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格し、美容専門学校の専門課程(2年制)に通う
高等学校卒業程度認定試験というのは、一般名として”高卒認定”や”高認”と呼ばれており、高校を卒業したのと同等程度の学力があるということを証明することができる資格のようなもので、一般的には高校を卒業したとみなされます。
そのため、中卒では通うことができない美容専門学校の専門課程に通うことができるようになり、高等課程は3年間ですが、通学期間が1年短くなり2年間で卒業することができるようになります。
ただ、高等学校卒業程度認定試験は、高校で勉強することを一から勉強することになり、暗記をしないといけないものなどが多く、高校に一度も通っておられない方の場合、最初から必要単位分の科目の試験を受けないといけなくなり、なかなか勉強が大変です。
高校を中退した方で、あと2〜3科目ほどの試験だけで済むという場合においては、勉強時間が少なく済む傾向にあるので、高校中退した方は選択肢に入れていただくのも良いかと思います。
美容師試験に合格をしてからが、美容師としてのスタートライン
美容師を志している方であれば、ご存知の方も多いかと思いますが、美容師試験に合格をしたら美容師かというとそうではありません。
美容室で働きだしてからアシスタントとして「カラー」「パーマ」「ブロー」「カット」などの技術を学び、働いている美容室のカリキュラムを終えてから晴れてスタイリストとして、お客様の前に立つことができるようになります。
そのため、美容師の資格を取ったからといって、現場で使える技術や知識が身についているわけでは無いので、あくまでも資格取得はスタートラインに立った状態です。
美容師は、サービス業の中でも大変な職種の一つにはいると思いますが、お客様の美に関わる特別な仕事でもあります。 そのため技術力も求められ、サービス力も求められますが、お客様に喜んでいただけ、感動を直接与えられる仕事でもあるので、非常に素晴らしい仕事です。
これから美容師を目指されるのであれば、簡単では無いかもしれませんが、目標に向かって頑張ってくださいね!