美容師免許の再発行手続きの方法や必要書類、手数料などをわかりやすく解説
美容師免許を再発行するためには「理容師美容師試験研修センター」にて必要な手続きをしなければなりません。美容師免許は美容師として活動する上で欠かせない存在です。再交付が必要な場合は、今回ご紹介する「必要要件」に留意しながら速やかに対処したいところです。
本記事では「美容師免許を再発行する手続き」の手順や必要期間、意外と知らない「紛失以外に再発行が必要なケース」などをご紹介します。
美容師免許を再発行する方法とは?費用や期間はどのくらいかかるのか
美容師免許を再発行する場合、「理容師美容師試験研修センター」から「申請書用紙」をダウンロードし、手続きをする必要があります。申請書用紙に必要事項を記入し「理容師美容師試験研修センター」あてに必要書類を同封の上、郵送で申請します。あて先は以下の通りです。
公益財団法人理容師美容師試験研修センター「免許登録申請書在中」
〒 135-8507
東京都江東区有明3-7-26 有明フロンティアビルB棟9F
03-5579-6878
なお、再発行によって手続き内容は異なりますが、特に多い「紛失・破損」の場合で4,150円の再発行料がかかります。再交付の期間は受付から2~4週間ほどかかるため、なるべく早めに手続きを行いましょう。
美容師免許を紛失・破損した際の再発行手続きの流れ
ここでは美容師免許を紛失・破損した際の流れについて、具体的に見ていきます。大きく分けて以下の手続きが必要です。
【申請の流れ】
- 申請書の印刷・記入
- 必要書類の準備
- 郵便局の窓口へ提出
- 免許証の受取り
それぞれ詳しく解説します。
1. 申請書の印刷・記入
まず申請書の印刷と記入を行います。「美容師免許証(免許証明書)再交付 申請書」をダウンロードし、A4サイズで印刷しましょう。
申請書への記載事項は以下のとおりです。
①交付者
②登録番号
③登録日
④本籍(必ず記載が必要)
⑤ふりがなと氏名
⑥生年月日
⑦性別
⑧再交付の理由
⑨昼間連絡可能な連絡先
⑩免許証を受け取ることが可能な住所
2. 必要書類の準備
次に必要書類を準備します。
まず免許証再交付手数料として、4,150円を払込んだ受領証またはご利用明細票を用意しましょう。受領証またはご利用明細票はゆうちょ銀行の窓口、もしくはATMへの払込みで受け取れます。
【払込先】
口座記号・口座番号 00160-3 30976
加盟者名 公益財団法人理容師美容師試験研究センター
また美容師免許の再発行理由が「破損や汚損の場合」に限り、汚損・破損してしまった美容師免許証の原本を準備しましょう(紛失等の場合、同封の必要はありません)。封筒に入れる際は、免許の表が外側になるように折りたたみます。
なお、これまでに名簿訂正が済んでいない場合は「名簿訂正の申請」も同時に行わなければなりません。名簿訂正とは、免許取得時からの登録事項(本籍地又は国籍、氏名、性別 )に変更が生じた際に、正しい情報の免許を新たに交付申請する作業のことです。
「美容師名簿訂正・免許証書換え交付申請書」より詳細を確認・書類をダウンロードできるため、該当する方は速やかにこちらも着手しましょう。
3. 郵便局の窓口へ提出
上記で説明した書類をまとめ、郵便局の窓口で提出します。ご自身で封筒を用意し、封筒の裏に申請者(差出人)の「氏名」「郵便番号」「住所」を必ず記載しましょう。同封時に申請書や免許証は、折りたたんでも構いません。
申請書がセンターに届いたかを確認したい場合は、郵便局ホームページの追跡サービスから確認できます。
4. 免許証の受取り
免許証は受付後、およそ2週間から4週間で手元へ郵送されます。
免許証が届いたときに留守だった場合は「郵便物等のご不在連絡票」がポストに投函されているため、ご自身で郵便局に連絡し、受け取り手続きをしましょう。期限を過ぎるとセンターに返送されるため注意が必要です。返送後の再郵送は申請者負担となるため、忘れずに連絡するようにしましょう。
美容師免許が実際に必要となる場面とは?
美容師免許の原本が必要となる場面としては、以下の2パターンが考えられます。
・サロンに新しく就職、あるいは転職したとき
・独立、開業したとき
以下でそれぞれ詳しく解説します。
1.サロンに就職、あるいは転職したとき
新しいサロンに就職、あるいは転職しサロンと労働契約を締結する際、美容師免許の原本が必要となります。
店舗側は美容師を新規で雇った際、保険所に新しい美容師の在籍を届け出る必要があり、このときの必要書類に「美容師免許の原本」が含まれているためです。
仮に原本が用意できなければ、サロン側はあなたを雇用できません。紛失・破損時は申請から発行までに要する期間を逆算し、速やかに美容師免許の再発行を申請しましょう。
2.独立、開業したとき
美容師として独立・開業する際にも、美容師免許の原本が必要となります。
サロンを開業するとき、経営者は保健所に開設届を提出しなければなりません。この開設届けの提出時に、本人及び従業員全員の「美容師免許原本」の提出が義務づけられているのです。
自身だけでなく全従業員の免許書が必要となるため、申請時は従業員に対して早めに原本の有無を確認しておくと良いでしょう。
意外と知らない美容師免許の再発行が必要なケース
紛失や破損以外にも、実は再発行手続きが必要なケースがあります。
【再発行が必要なケース】
・氏名又は本籍地を変更したとき
・免許証の翻訳が必要なとき
それぞれ解説します。
1. 氏名又は本籍地を変更したとき
1つ目は氏名や本籍地を変更したときです。結婚を機に名字が変わったり、逆に離婚して名字が変わったりした場合は、免許の再発行申請をしなければなりません。また免許取得時から本籍地を変更した場合も、再発行の手続きが必要です。
必要な書類・費用は以下の通りです。
・戸籍抄(謄)本または本籍が記載されている住民票
・美容師名簿に記載されている本籍地、氏名等登録事項が確認できる戸籍抄(謄)本
・収入印紙1,000円分
・ 美容師免許証の原本
・3,750円を払込んだ受領証またはご利用明細票
2.免許証の翻訳が必要なとき
日本語の免許証は保有しつつ、英語表記やフランス語表記の免許証が欲しい場合は、追加で「外国語に翻訳された美容師免許」の申請が可能です。海外でスタイリストとして働きたい場合や、外国のお客さんに対し信頼性を担保したい場合に役立ちます。
必要な期間や費用は以下の通りです。
・申請から発行まで2週間~4週間ほど
・ 1,150円×必要部数分の申請手数料を郵便局にて払込む
まとめ
美容師免許の再発行手続きは、原則2~4週間ほどの期間を要します。必要なタイミングで「免許の原本がない」といったトラブルが発生しないよう紛失や破損、情報を変更した際は速やかに再発行手続きを行いましょう。
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