美容師はブランクあり、40代でも再就職できる!体験談やサロン選びのコツを紹介

「出産や育児が一段落したため、美容師として復職したい」と思いつつも、ブランクを経てハサミを握ることに不安を抱く女性美容師さんは少なくないでしょう。

 

本記事ではブランクのある美容師の再就職というテーマで、美容室選びのコツや意識すべきことなどを解説します。

ブランクありで再就職した美容師女性へアンケート

美容師女性へのアンケート調査

 

ブランクを経て再就職した20名の女性美容師を対象に、辞めてから復帰に至るまでの経緯や本音について、調査を実施しました。

 

 

Q.美容師を辞めたきっかけは何でしたか?

 

「美容師を辞めたきっかけ」という内容でインタビューを行ったところ、結果は以下の通りになりました。

 

結婚:2名

出産・育児:15名

別業界への転職:3名

 

調査結果から、結婚というよりは出産・育児を理由に休職・退職する方が多いことがわかります。出産を機に仕事を離れ、子どもを保育園や幼稚園に預けられるまでは仕事を休むといったママさん美容師は多いでしょう。

またIT系や教育系など、美容師とは関係ないキャリアを選択し、1度は職場を離れたというスタイリストさんも複数名いらっしゃいました。

 

 

Q.何年くらいのブランクを経て復帰しましたか?


次に「何年のブランクを経て復帰したのか」という内容でインタビューを行いました。結果は以下の通りです。

 

1年~2年:12名

3年~5年:8名

6年以上:2名

 

1年から2年での復帰が最も多く、次点で3年~5年、6年以上のブランクは全体の1割ほどという結果となりました。あまり期間を開けすぎると「復帰が難しくなりそう」という不安から、短期間で復職している方が多い印象です。

 

Q.復帰事、なんの役職で戻りましたか?


「復職後、なんの役職で現場に戻ったか」という内容でインタビューを行いました。結果が以下の通りです。

 

スタイリスト:13名

アシスタント:7名

 

離職時はスタイリストだったものの、アシスタントとして復職しているケースも一定数見られました。このようにいきなりハサミを持つことに恐怖心がある人は、アシスタントとして復職するのも1つの方法といえるでしょう。

 

Q.現在、どのような働き方をしていますか?

 

最後に「現在、どのような働き方をしているのか」という内容でインタビューを行いました。結果は以下の通りです。

 

正社員(フルタイム):2名

正社員(時短勤務):12名

パート/アルバイト:6名

 

最も多いのは時短勤務で、正社員で復職しているケース。それに対しフルタイムは全体の10%ほどに留まることから、フルタイム勤務と家事や育児との両立は現実的でない様子が伺えます。また労働時間に自由が効きやすいという観点から、アルバイトやパートで復職するといった方法も悪くありません。


 

 

ブランクあり・40代の美容師がサロンを選ぶ際のポイント

美容室の写真

 

前項のインタビュー結果をもとに、ブランクのある40代美容師がどのようなポイントでサロンを選ぶべきかまとめました。入社後のミスマッチを防ぐためにも、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.過去にブランクのある美容師が就職しているか

 

サロン選びのポイント1つ目として「過去にブランクのある美容師が就職しているか」が挙げられます。ブランクのあるスタッフを採用した実績があれば、自身の再就職や時短勤務にも理解も得やすくなるためです。

 

求人を探す際は「ブランクに理解と配慮がある」サロンを積極的に探しましょう。また美容師の知人から紹介を得たり、話を聞いたりして検討することもおすすめです。

 

 

2.自分と同年齢の美容師が在籍しているか

 

サロン選びのポイント2つ目は「同年代の美容師が在籍しているか」です。スタッフやお客様との年齢層が近いほど、価値観や話題のネタが合うため、自然と働きやすくなります

 

若い層が中心のサロンにブランクを経て復職すると「見た目の若さを比較してしまう」「自分よりずっと年下の美容師に、後輩として接する必要がある」など、働きづらさを感じやすいため注意が必要です。

 

 

3.育児に理解のあるサロンか


サロン選びのポイントの3つ目は「育児に理解があるか」です。

 

学校の行事だったり病気をしたりと、子供がいると予想外の事態が頻繁に起こります。「育児の事情」に理解があり、有給や中抜け、土日休みが利用しやすいサロンであれば育児との両立はぐっと楽になります。

 

 

4.時短勤務・パートの働き方は可能か

 

サロン選びのポイントの4つ目は「時短勤務やパートなどの選択肢があるか」です。

 

美容師としての仕事も重要ですが、子供と過ごす時間もかけがえのないものです。特に子供が幼い期間であれば、家に居てあげたいという気持ちも強いはず。

 

希望に応じて時短勤務やパート勤務に切り替えられるなど、働き方への対応が柔軟なサロンを選びたいところです。

 

 

美容師がブランクを経て再就職するには?

お客様の髪をブローする美容師

 

ブランクで溝が生まれたとしても、自身の努力次第で着実に埋めることができます。ブランクのある美容師が再就職するために実践すべきことについて、ご紹介します。

 

1. 外見の若々しさを保つ

 

1つ目のポイントとして、「外見の若々しさを保つ」が挙げられます。

 

「美容」を扱う仕事である以上、美容師は常にお客様の「美のお手本」として若く美しく在るべき存在です。就職活動をする際にも、外見の印象や若々しさは再就職のしやすさに大きく影響するでしょう。


潤いのある髪の毛はもちろん、ファッションやメイクなどにも可能な限り気を配りましょう。

 

 

2.求人をたくさん見て、実際に話を聞いてみる

 

とにかく求人を沢山閲覧して、気になったものは積極的に応募・話を聞いてみると良いでしょう。とくに「ママさん歓迎」「時短勤務OK」「ブランク採用中」などの条件に該当する求人は、積極的にチェックしたいところです。

 

また自分に相性のいいサロンを見つけるために、面接の際に疑問点を質問したり、条件を確認したりといった作業も重要です。

 

 

3.身近なママさん美容師の話を聞いてみる

 

身近のママさん美容師の話を聞いてみるのも、復帰後のイメージが湧きやすくなるためおすすめの方法です。

 

あらゆる条件に考慮して就職活動したとしても、実際に働き始めてから「どのような点に困るのか」は当事者にしか分かりません。

 

家庭と仕事をどのように両立しているのか、再就職した際に注意したポイントは?など、復職前にぜひ確認しておきたいところです。

 

 

 

4.初心に戻って自己研鑽(けんさん)に励む

 

初心に戻って自己研鑽することは、最も基本的な内容でありながら、ブランクの不安を解消する上で欠かせない手法です。

 

今回実施したアンケート調査でも「復帰してしばらくはハサミを握るのが怖かった」「技術を忘れていないか不安だった」という声が数多く見られました。

 

忙しい時間の中でも自分自身で練習時間を設けたり、SNSや雑誌でトレンドを勉強したりと、可能な範囲で日々自己研鑽に励む意識が重要です。

 

 

 

まとめ

自己研鑽する美容師

 

出産・育児などでブランクがある美容師さんの再就職は決して簡単ではありませんが、努力や工夫で乗り越えた方は数多くいらっしゃいます。

 

今回の記事を参考に、あなたの再就職が少しでもスムーズに進めば幸いです。

 

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