【美容師の面接】斜め上の質問にも備えたい方へ。現役の美容師や面接官のエピソードもお届けします

転職を考えている美容師さんのなかには、面接で何を質問されるのか不安に感じている方もいるでしょう。

 

面接で聞かれそうな質問への対策はできたけど、想定していない質問をされるかもしれない。今からできる用意があればしておきたい」と考える方もいるかもしれません。

 

そこで、20~50代の現役美容師さん11名に、面接の質問に関する次の問いを投げかけ回答していただきました。

 

  • ・過去に面接で受けた印象的な質問内容を教えてください。
  • ・あなたが面接官なら、応募者に対してどの様な質問をしますか?また、その理由は?
  • ・(面接官をした経験のある人に対しての質問)応募者がプラスの印象であったエピソードがあれば教えてください。
  • ・(面接官をした経験のある人に対しての質問)応募者がマイナスの印象であったエピソードがあれば教えてください。

 

転職活動だけでなく、新卒の面接にも役立つ内容となっています。面接を控えている美容師さんは、ぜひ参考にしてください。

【現役美容師に聞く】過去に受けた面接で印象的な質問は?回答のポイントも

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現役美容師さんに、過去に受けた面接でされた印象的な質問をおうかがいしたところ、次の回答をいただきました。

 

  • あなたの強みを今後どのようにして活かして役に立ちたいですか?
  • ・親とどのような関係性ですか?
  • ・美容師を志した決定的な出来事は何ですか?
  • ・誰のために仕事をするのですか?

 

それぞれの回答ポイントも併せてお伝えしていきます。

あなたの強みを今後どのようにして活かして役に立ちたいですか?

現役美容師さんに聞いたアンケートでは、面接でされた質問について次のような回答がありました。

「あなたの強みを今後どのようにして活かして役に立ちたいですか?」(30代)

面接官は、サロンに合うかどうかを確認したいという意味合いでこの質問をしているのかもしれません。

 

回答時は、初めに強みを端的に回答し、続いて根拠やアピールできる実績を伝え、最後に強みをどのように活かせるのかを話しましょう。

親とどのような関係性ですか?

お話をうかがった美容師さんのなかには、過去に面接で次のような質問をされたという方も。

「親とどのような関係性ですか?」(30代)

本当の質問の意図は面接官にしかわかりませんが、もしかすると親との関係性から応募者の人となりを知りたかったのかもしれません。

 

この質問に対しては、あまりマイナスな印象の回答は避け、ポジティブな内容を伝えるようにしましょう。

美容師を志した決定的な出来事は何ですか?

美容師をめざす決定的な出来事を聞かれたことが印象的だった現役美容師さんもいるようです。

「美容師を志した決定的な出来事は何ですか?」(20代)

応募者に美容師をめざしたきっかけを尋ねるのは、美容師に対しての熱意を判断するためかもしれません。また、単純に面接官の興味から質問することもあるでしょう。

 

この質問に対しては、マイナスな印象の回答は避けるのが無難です。

誰のために仕事をするのですか?

過去の面接で、誰のために仕事をするかを尋ねられた現役美容師さんがいらっしゃいました。

「あなたは誰のために仕事をするのですか?」(30代)

面接官は、仕事に対する価値観はどのようなものなのか、また働くうえでのモチベーションはどこにあるのかを知りたかったのかもしれません。

 

回答としては、自分の生活のため、お客様の喜びのため、自分自身のスキルアップのためなど、色々なものがあると思います。どのように回答すれば良いのか悩んでしまう方もいるかもしれませんが、ポジティブな内容を正直に伝えるのが良いでしょう。

【現役美容師に聞く】あなたが面接官なら応募者にどのような質問をする?理由も紹介

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現役美容師さんに、もしあなたが面接官なら応募者にどのような質問をするか、またその理由を尋ねました。

 

現役美容師さんからの回答には、次のようなものがありました。

 

  • ・忙しいときに冷静な判断ができる?
  • ・美容師という職業が好き?
  • ・なぜ美容師をしているの?
  • ・自分の運気は良い方だと思う?

 

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

忙しいときに冷静な判断ができる?

現役美容師さんの一人は、もし面接官なら、応募者に次のような質問をしてみたいようです。

「忙しいときに冷静な判断ができるかどうかを質問してみたい。忙しいときでも適切な処理が出来るかどうかを知りたいから。」(20代)

美容師の営業時間は、お客様への施術や接客、受付、電話対応などマルチタスクに業務をこなす必要があります。どんなに忙しいときでも、冷静な判断が必要です。

 

これまでの経験で、忙しくても冷静な判断ができたエピソードを伝えられると良い印象を残せるかもしれません。

美容師という職業が好き?

こちらは転職希望者向けの質問です。現役美容師さんのなかには、もし面接官なら応募者に美容師という職業が好きかどうかを尋ねたいようです。

「美容師が好きかどうかを聞いてみたい。美容師が好きじゃないと、同じ方向を向いて仕事ができないから。」(30代)

「同じ方向を向いて仕事をしたい」また、「好きでないと美容師という職業は務まらない」と考え、美容師という職業が好きかどうかを質問したのかもしれません。

なぜ美容師をしているの?

もし面接官なら、なぜ美容師という職業をしているのかを応募者に聞いてみたいという現役美容師さんもいらっしゃいました。

「なぜ美容師をしているのかを聞いてみたい。たくさんある職種のなかで、美容師という職業を選んだ理由を明確に知りたいから。」(30代)
「なぜ美容師になったのかを聞いてみたい。応募者の志望動機の熱量を把握できるし、仕事を続けてくれるかどうかを判断できるから。」(40代)
「なぜ美容が好きになりましたか?どのように美容師として活躍したいですか?美容への熱量や本気度を確認できるから。」(20代)

こちらも先述の質問と同様、美容師という職業に熱意があるのかを知りたいために質問するのでしょう。転職を考えている美容師さんは、美容師という職業に対しての自分なりの考えを、面接までにまとめておくと安心です。

自分の運気は良い方だと思う?

「自分は運気が良い方だと思いますか。ポジティブな思考がどうか考え方の癖が見えると思うからこの質問をしてみたい。」(40代)

現役美容師さんのなかには、このような少し変わり種の質問を応募者にしてみたいという方もいらっしゃいました。

 

この質問をしたいと考える現役美容師さんは、実際に過去の面接でこの質問をしたようで、次のようについていないと答えた応募者に悪い印象を持ったようです。

「自分はついていないと思うと答えた方は、印象が良くなかった。」(40代)

この質問に対しては、ポジティブな回答が好ましいでしょう。どんなにポテンシャルが高くて有望な人材でも、「運が悪い」と答えるとそれだけでマイナスのイメージが残ってしまいます。

必ず押さえておきたい!美容師の面接でよく聞かれる質問

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「すでに対策済み」という方もいるかもしれませんが、面接前には、まずは面接でよく聞かれる基本的な質問を押さえて対策しておくことが重要です。

 

美容師さんの面接でよく聞かれる質問には、次のようなものがあります。

 

  • ・自己紹介をしてください。
  • ・志望理由を教えてください。
  • ・自己PRをしてください。
  • ・長所と短所を教えてください。
  • ・どのような美容師になりたいですか?
  • ・前のサロンを辞めた理由は何ですか?

 

まずは、これらのような基本的な質問に対しての自分なりの回答をある程度まとめておきましょう

 

→ 履歴書や面接で使える美容師の自己アピールのやり方とは?

【面接官に聞く】過去の応募者で印象的だったエピソードは?

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面接官をした経験がある現役美容師さんに、過去の応募者で印象的だったエピソードをおうかがいしました。

「尖ってそうな子が家族のことを大切にしているエピソードを笑顔で語ったときは印象が良かった。」(30代)
「部活動を頑張っているエピソードは、継続する力があるかどうかの見極めになるため印象が良かった。」(30代)
「返事が良く、挨拶ができる応募者は印象が良かった。」(30代)
「過去に対応したお客さまとのやり取りで、良かったエピソードをお話し頂いたときは印象が良かった。」(30代)
「質問に対して明るく素直に返事をしてくれた応募者は印象が良かった。」(40代)
「もともと通っていたお客様で、オーナーに憧れて働きたいと言ってくれた応募者は印象が良かった。」(40代)

職種に関わらず、明るく元気に挨拶や返事ができるというのは面接官に好印象を与えます。

 

また、過去のお客様とのやり取りや家族についてなど、自分だけのポジティブなエピソードを印象的だと考える面接官がいるようです。

 

面接まで、過去の経験や自分のことについて、改めて思い返してみると良いかもしれません。

【面接官に聞く】過去の応募者でマイナスの印象だったエピソードは?

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また、面接官をした経験がある現役美容師さんに、過去に実施した面接でマイナスの印象だったエピソードについてもお話を聞きました。

「会話での変な間が気になったときはあまり印象が良くなかった。」(30代)
「面接に遅刻した応募者は印象が良くなかった。」(30代)
「レッスン時間を確認され、プライベートがあるかないかを中心に聞かれたときは悪い印象を持った。」(30代)
「志望者がサロンを選んでいる感じがあからさまに出ているときは、あまり良い印象を抱かない。」(40代)

やむを得ない事情で面接に遅刻するのはしょうがないにしても、無断で遅刻するのはマナーがなっていないと思われても仕方がないかもしれません。

 

また、プライベートの時間があるかどうかは応募者にとっては気になるかもしれませんが、面接時に確認するのは避けたほうが良いでしょう。

 

美容師としてスキルアップするために、ときにはプライベートを犠牲にすることも必要なときもあります。そのため、「プライベートの時間はあるか」という質問はやる気がないと思われても仕方がないのかもしれません。
また、謙虚な態度で面接にのぞむことも、面接官には好印象でしょう。面接では横柄な表現や傲慢な態度にならないように、十分気をつける必要があります。

まとめ

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美容師の転職では、面接で質問されることを事前にある程度予想して、考えをある程度まとめておくと安心です。

 

しかし、想定していた質問ではなく、想像の斜め上をいく質問をされる可能性も十分あります。

 

基本的な質問だけでなく、どのような質問に対しても落ち着いて答えられるように備えておきたいという方は、この記事を参考にしていただければ幸いです。

 

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