美容師の休日事情を30名に徹底調査!休みが取りやすいサロンの特徴も
他の業種にくらべ「休みが少ない」「有給が取りづらい」といったイメージのある美容師ですが、実際の「お休み事情」はどうなのでしょうか?
働き方改革により「十分に休みが取れるようになった」という店舗が増えている一方、「十分に休めていない」「月5日休みが当たり前」という美容師さんもまだまだ見受けられます。
この記事では現役美容師さん30名に調査をおこない「いまの休日日数」や「満足度」について、リアルな意見をお聞きしました。
・他サロンで働く美容師さんの、お休み事情が知りたい
・いま勤めているサロンの休日数は一般的なのか?
・休みが取りやすいサロンの選び方を知りたい
こういった美容師さんは、ぜひ記事を一読いただければ幸いです。
美容師のリアルな休み事情とは?現役30名に調査を実施
他の職種にくらべ「休みが少ない」「忙しい」というイメージを持たれがちな美容師ですが、実際はどのくらい休日を取れているのでしょうか。
現役美容師30名に協力をいただき、リアルなお休み事情について教えてもらいました。
1.月に何日くらい休日はありますか?
月に8回以上:40%
月に7回:15%
月に6回:25%
月に5回以下:20%
調査の結果、回答いただいた美容師さんの40%が、月に8日以上の休日を確保できていることがわかりました。
一方、全体の20%(5人に1人)が月に5日以下の休日日数で働いているという「(一般職と比べた際の)美容師さんの多忙さ」が顕著にわかる結果ともなりました。
2.上記の休日数に満足していますか?その理由は?
上記の回答をしてくれた美容師の皆さんに「今の休日数に満足しているか」について、理由も併せて教えて頂きました。
満足:35%
やや満足:30%
やや不満:30%
不満:5%
調査の結果、全体の半数以上にあたる65%の美容師さんは「現在の休日日数に満足・やや満足している」と回答していることがわかります。
全体的には十分に休めているという回答が多い一方、残りの35%ほどは「もう少し休みたい」「身体が休まらない」という意見も見られる結果となりました。
満足・やや満足な美容師さんの声
仕事が好きで充実しているため。いまは「休みを返上してでも成功していきたい」と思っているので満足している。
(月5日以下)
以前までは月休みが5~6日ほどで「もっと休みたいな」と思っていたが、数年前からオーナーの意向で完全週休二日制にしていただいたので。
週に2日休みがあると、体を休めるのと趣味の両方に時間を割けるのでありがたい。
(月8日以上)
基本休みは平日ですが、毎週月曜・火曜休みと連休でゆっくりできるので不満はありません。
(月8日以上)
休みに加え、子どもの急な発熱や行事ごとのときも休みをいただけるので。子育てにも理解があり、トータル的に満足出来ると感じています。
(月7日休み)
やや不満・不満な人の声
月曜と第2・3火曜日のみなので、他のサロン仲間や異業種の友人を見てると「少し物足りないかな」とは思う。
(月6日休み)
若いころは休みが少なくても「成長のため」と思っていたが、いまは子どもも生まれ家族との時間がもっと欲しいと思うので。
(月6日休み)
週1休みが続くと疲れが抜けないため。もっと休みたい。
(月5日以下)
リフレッシュ休暇やお正月休みなどが無いため。友人の結婚式も仕事で行けなかったのが悲しかったです。
(月7日休み)
3.過去、もっとも休みの少なかったサロンの休日日数は?
「美容師は休みが少ない」というイメージがある一方、労働条件の見直しにともない徐々に休日数や休みの取りやすさ等は改善されてきている印象を受けます。
これまで勤務してきた美容サロンの中で「最も休暇の少ないときの休日日数」についてお聞きしたところ「月の休みが4日以下だった」という声が半数にのぼりました。
【休みが少なかった理由】
以上、現役美容師さんに聞く「リアルなお休み事情」でした。皆さんの働くサロンと比べ、いかがでしたか?
次章では、これからサロン就職・移動を検討されている方のために「休暇が取りやすいサロンの特徴」について見ていきたいと思います。
美容師の思う、休暇の取りやすいサロンを選ぶ方法とは?
「いまの職場は休みが少なすぎるので店を変えたい」あるいは「なるべく休みが取りやすいサロンを選びたい」など、これから新しい店舗を検討するのであれば、どういった特徴に注目して「休みやすいサロン」を選ぶべきでしょうか。
現役美容師さんの考える「休みやすいサロンの特徴・選び方」についてご紹介します。
1.人数が多く融通の利きやすいサロンを選ぶ
休みの融通を効かせたいなら、常に人員が足りており「人手不足」に悩む必要のない、それなりに規模の大きなサロンがおすすめです。
人数に余裕のあるサロンを選ぶことで
・仮に自分が休むとなった場合も他人が対応してくれる
・離職者がでても休日が減らされれる心配がない
・土日祝日も休める可能性がある
といったメリットを受けることができます。
2.完全予約制のサロンを選ぶ
飛び込みのお客様対応を受け付けない「完全予約制」のサロンへ就職するのも、休みの融通を効かせる上では効果的です。
あらかじめ「顧客対応数がどのくらいで、何時から何時まで予約が入っているか」を把握できるため、サロンとしても「事前に必要な人員数が読みやすい(人員配置しやすい)」といった特徴があります。
前もって有休をとりたい日時を相談しておくことで、他サロンに比べ休みが取りやすいというメリットがあります。
3.「スタッフを休ませたい」というオーナーの店に入る
結局のところ、スタッフが休みを取りやすいか・取りづらいかは、その店舗の責任者である「オーナーさんの考え方」に委ねられる部分が少なくありません。
(もちろん予算の関係などもありますが)「スタッフを休ませる」ことにオーナーさんの理解があれば、欠員が出た場合に備えて多めに美容師を雇用する、誰か休んだ際もフォローできるシステムを整えておく、などの工夫をこらすことができます。
オーナーさんの考えを入社前に把握するのは難しいですが、可能であれば面接時に思い切って「スタッフさんが休みやすい環境ですか?」と聞いてみるのが良いでしょう。仮に濁されたり「現状では難しいけれど、将来的には」という回答が返ってきた場合は注意すべきかもしれません。
4.上司・先輩が休めているサロンに入る
上の立場の人が十分に休めていないサロンの場合「休みやすい環境では無さそう」と考えるべきでしょう。
こちらも図りづらい項目ですが、面接時に「今のスタッフさんはどのくらい休めていますか」「もし有給を取りたい場合、申請しやすい雰囲気はありますか」等の項目について確認しておきたいところです。
5.フリーランスの働き方を検討する
ちなみにそこの美容院は、面貸しスタイルで美容師さんは皆フリーランス。
場所の提供(薬剤やシャンプー、タオルなども含む)をする代わりに客単価からX%抜いた分が、美容師さんの取り分。
美容師さんもお客さんが入ったら出勤するシステムで完全歩合だから働きやすいみたい。— タンク社長 (@tajimahibiki) August 21, 2018
いわゆる「面貸し」や「業務委託」といったフリーランスの働き方を選択すれば、自身の裁量で労働日数や稼働日を決めることができます。
備品を自分で準備する必要があったり、雇用時に比べ安定性が担保されづらかったりというリスクはあるものの、プライベートとの両立を図る上ではもっとも有効な方法と言えるでしょう。
以上、休日の取りやすいサロンに見られる5つの特徴でした。
いまより休日数を増やしたいなら、別のサロンを見るのもアリ
今回は美容師の休日にフォーカスをあてて、リアルなお休み事情やそれに対する想いなどをまとめました。
皆さんの現在のサロンと比較して、いかがでしたか?
美容師の仕事は非常にやりがいがある一方、うまくプライベートも確保しながら心身ともに健全な状態で臨むことも大切です。
もし今あなたが「店の休みが少なくてつらい」「『休みたい』の一言が言いやすい職場で働きたい」と思っているのであれば、思い切って別のサロンを見てみるのも1つの手段です。
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