美容師としてのやりがいと苦労することとは?疑問にお答えします

美容師のやりがいとは何でしょうか。どんな職業も同じですが、美容師の仕事にも大変なことや厳しいことがあります。しかし、美容師ならではのやりがいもあります。

 

ここでは美容師のやりがいや苦労する点などを、先輩美容師さんの生の声を交えながらご紹介します。

美容師の仕事のやりがい

美容師とお客さん

 

まずは、美容師として仕事をすることのやりがいについて見てみましょう。

 

 

お客様から感謝の言葉を直接いただける

 

美容師の仕事は、お客様と対面で直接コミュニケーションを取りながら進めます。そのなかで、お客様の悩みや困っていることを聞き、施術をして満足してもらえた時には直接感謝の言葉をいただけることがあります。

 

また、技術や人柄を気に入ってもらえると指名してもらえることもあります。お客様のヘアーカットやスタイリングを通じて、魅力を引き出したり、普段の生活でお客様に自信を持ってもらえることは、他のものには代えがたい達成感や役に立ったという実感があるのではないでしょうか。

 

さらに、お客様の中には個人的な悩みをお話してくださる方もいます。ヘアスタイルだけに関することに加えて、パーソナルな悩みを解消して元気づけることもあります。

 

お客様の人生に良い影響を与えられることも美容師の職業のやりがいにつながります。

 

 

人との出会いがある

 

髪を切るというのは誰にとっても必要なことです。ですから、たくさんの人が美容室に来ます。

 

そのなかで、普段お話をすることが無い人と出会ってお話しをすることがあるでしょう。気があう人や自分の価値観と異なる人がいるので、様々な考えがあることを実感することができます。

 

実際、お客様から聞いたことをもとに新しいことを始めたり、お客様と美容室以外のところで付き合うこともあります。

 

このように直接、人からお話を聞けるということは、自分の知識を広げたり活動を広げることになります。

 

 

自分のセンス・イメージ・アイディアを形にできる

 

美容師の腕の見せ所は髪を切ってお客様をおしゃれにして、自信を持ってもらうことです。

 

髪型の注文をしてもらったり、おまかせしてもらうこともあるでしょう。そのときには自分のセンスや流行、こうすればもっと良い髪型になるというイメージ・アイディアを生かすことができます。

 

難しいご要望に技術を駆使して対応したり、自らおすすめの髪型を提案したりすることも美容師の仕事の一つです。お客様に満足してもらったり、イメージアップになったと感じてもらえれば、美容師として充実感を得ることができるでしょう。

 

 

技術向上して成長を実感できる

 

カットの他に、パーマやカラーなど美容師としてできることは多いです。お客様に満足してもらうためには、様々な技術を突き詰めて施術をする必要があります。

 

また、髪にかかわる技術以外にも、ネイルケアやメイクなどお客様により良くなってもらうためにできることはたくさんあります。

 

お客様を喜ばせるために、様々な技術を向上させていくことで自分の成長にもつながります

 

 

人の人生の節目に携われる

 

成人式や結婚式など人生の節目の式には、着飾ることが多いです。

 

その人の人生の節目に立ち会って、自分がしたスタイリングで成人式や結婚式で喜んでもらえれば、満たされた気持ちになるでしょう。

 

 

独立開業ができる

 

技術を磨いて、お客様の指名が増えてくると自分のお店を持つことも可能です

 

自分のお店を持てば、それまで勤めていた美容室ではできなかったことをしたり、お給料が増えたり、働きやすくなります。もちろん、自分で経営をしていくことになりますから、責任はついてきます。しかし、独立開業をすることで美容師としてのやりがいをさらに得ることができるようになるでしょう。

 

 

人(新人)を一人前にする喜びがある

 

新人や後輩を育てて一人前にすることが自分のやりがいにつながることがあります。

 

新卒で入社してきた人は、基礎はできていてもお客様をカットするとなると思うようにできないことがあります。また自分より経験年数が浅い後輩がそうなることもあるかもしれません。

 

そのような新人や後輩に、自分の経験や技術を教えて、できないことができるようになること、もっと上手くできるようになることは人の成長にもなるので、喜ばしいことです。目の前の作業に追われて、やりがいを感じられないときには、人の育成に取り組んでみるのも良いかもしれません。

 

 

実力次第で給料をアップできる

 

技術が向上して、担当するお客様が増えるなど、実力がついてくるとお店からの評価が上がるでしょう。そうなればお給料が増えることもあります。自分の実力がしっかりと評価されること、お給料が増えることは仕事のやりがいの一つです。

 

もし、技術があって、お客様から指名もいただいて、お店に貢献できていると感じているのになかなか評価が上がらず、お給料が増えないなら、オーナーや店長などに相談したり、転職を考えてみましょう。

 

他の美容室や美容師と比べて、交渉することもありです。交渉した結果お給料が上がれば、自分の実力がついたということになりますし、変わらなければもっと実力を上げる必要があるということです。

 

評価やお給料で悩んでいる方は適切に評価されているか確認してみましょう。

 

美容師の仕事の大変さ・苦労する点

美容師苦労すること

 

美容師の仕事にはやりがいもありますが、一方で大変なことや苦労すること、厳しいこともあります。

 

 

技術習得や接客技術を磨くために時間がかかる

 

美容師の仕事は技術力がものを言います。美容学校を卒業してから、一人前になるまでに早くても2年はかかります。そのため、仕事終わりや休日に練習することが必要です。

 

また、接客の技術や知識も磨く必要があります。例えば、お客様の会話についていくために、勉強をする時間を費やすこともあるでしょう。

 

結果的にプライベートの時間がどうしても少なくなってしまいます。

 

 

肉体労働のため疲れがたまりやすい

 

美容師の仕事は立ちっぱなしで行います。一日中立ったまま仕事をしていると、肉体的な疲労が増えてきます。足のむくみに悩んでいるという人も多いです。

 

さらにお客様からの指名が増えて売れてくると、休憩する時間がなくなってきます。また、お店によっては拘束時間が長くなることもあるでしょう。

 

その結果、疲れてしまって休みの日にはぐったりしてしまう美容師も少なからずいます。

 

 

精神的なストレス

 

美容師は人との関わりが多い仕事です。お店の従業員やお客様など、日々、様々な人と関わります。

 

美容業界は上下関係が厳しいので、オーナーや先輩に気を遣うことも多いでしょう。また、接客業なので、お客様とお話するときに心配りをする必要もあります。中には接客に厳しいお客様もいて、より一層神経をすり減らすかもしれません。

 

そのため、精神的に参ってしまうこともあります。
(しかしこれは美容師業界に限ったことではありません。多くの仕事で、人間関係のストレスは多少なりともあります)

 

加えて、美容師の悩みとして多いことが手荒れです。シャンプーやカラー剤、水に触れることが原因で、慢性的な手荒れになって精神的にしんどくなることがあります。

 

→ 別記事「手荒れに悩んだ3人の美容師がしていた手荒れ対策と予防」について読む

 

まとめ

美容師とお客さん2

 

以上、美容師のやりがいと苦労について紹介しました。

 

美容師を長く続けるためには、日々やりがいを感じることが大切です。仕事をしていてつらいと感じたり、大変なときには一度立ち止まって、美容師の仕事で得られる達成感や充実感について考えてみてはいかがでしょうか。

どんな仕事でも大変なことはありますし、やりがいもあります。環境を変えながらでも、お客様に視点を置いた仕事をしていると、いつか必ず「美容師を続けていて良かった~」と感じることがあります。

やりがいの部分を見つけ、自身を成長させていき、美容業界でステップアップをしていってくださいね!