美容師の退職理由|辞めた理由と決断のアドバイスを先輩スタイリストにインタビュー

 

美容師としてキャリアを積む中で、転職を経験する方は少なくありません。

また、美容師自体を辞めたいというケースもありますよね。

 

とはいえ…

 

  • ・「今の美容室を辞めるか迷っている」
  • ・「辞めることは決めたけどどんな風に伝えたらいいか悩んでいる」

 

など、決断やその決断をどう伝えるかお悩みの方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、美容師の退職理由について転職経験のある先輩方にインタビューをして見ました。

以前のサロンを辞めた理由や、決断の決め手、迷っている人へのアドバイスなどを紹介しますのでぜひご参考になさってください。

美容師の退職理由で多いものは?

考える美容師

 

まずは、退職理由を聞いてみました。

 

  • ・「もっと広く美容テクニックをマスターしたかったから」
  • ・「スタイリストになったが入客の機会がなかったため」
  • ・「ずっと同じ店で働いてきたので環境を変えたいと思った」
  • ・「職場にファッションカラーが少なく、技術の上達もできない。カラーリストになりたかったので、もっとカラーを本格的に勉強したいと思い退職しました。」
  • ・「働き続けても成長を感じれなかったから」
  • ・「休日が少ない」
  • ・「ライフスタイルが変わった マンネリ化 給料」
  • ・「もっと自分のスキルを高めたい、都会に出て活躍したい」
  • ・「人間関係が上手くいかなかったから。」
  • ・「オーナーが代わり、お店の方針についていけなくなったから」
  • ・「人間関係、特にオーナーと合わなくなってきたため。」
  • ・「手荒れ」
  • ・「美容師自体向いていないと思った」

 

大きく4つにジャンル分けして、それぞれ解説します。

 

  1. 【1】キャリアアップ
  2. 【2】環境や働き方を変えたい
  3. 【3】人間関係
  4. 【4】美容師自体をやめたい

 

【1】キャリアアップ

 

「スタッフが多く入客の機会が得られない」

「給料が少ない」

「幅広い技術を身につけたいが機会がない」

「専門的に身に付けたい技術があるがチャレンジさせてもらえない」

 

このように、今後のキャリアを考えた時に不安や不満を抱き退職される方は少なくないようです。

 

特に、入客の機会が少ない、つまりお客さんを回してもらえず、担当になりづらいと、なかなかスタイリストとしての技術や接客スキルを磨くことができませんよね。

 

また、入客数が売り上げに直結する場合は、給料にも響くかと思います。

 

【2】環境や働き方を変えたい

 

「長く働いていてこのままでいいのか不安になった」

「休日が少ない」

「都会など華やかな環境で働きたい」

 

なんとなく今のままでいいのか不安になったり、環境や休みの日数に不満を抱いて転職や退職を考えるという人も。

 

特に若い美容師さんは、美容学校時代の同級生と話していて自分の職場が嫌に思えてくる・隣の芝が青く見える・他のお店がキラキラして見える…などというきっかけもあるようです。

 

【3】人間関係がうまくいかない

 

「オーナーとうまくいかなくなった」

「折り合いが悪いスタッフがいる」

「全体の空気がピリピリしている」など人間関係が原因でやめる方も少なくないようです。

 

特にオーナーとの関係・考えの違いで悩んでいる場合は、本人や周囲に相談するのも難しいですよね。

 

その他、スタッフさんやお客様との関係に悩むこともあるようです。

 

サロンでの人間関係にお悩みの場合はこちらの記事もご参考に

⇒ 美容師の人間関係は良い?悪い?|サロンの実態とお悩み解決のヒントを先輩にインタビュー

 

【4】美容師自体をやめたい

 

「実際に働いてみて美容師自体向いていないと思った」

「手荒れがひどくて続けられない」

 

働く中で、自分の適性に疑問を持ち、美容師時代をやめようと思う方もいるようです。

 

特に若手を悩ませるのが「シャンプーによる手荒れ」。

 

業務の中で避けて通れないとはいえ、どうしてもアシスタントや若手がシャンプー担当になりがちです。

 

キャリア積んで行く中でシャンプーの機会は減っていくのでしばらくは耐えるか、どうしても肌に問題がある時は、抱え込まず相談してみることが大切です。

 

今のサロンを続けるのが難しい場合も美容師自体をやめるのではなく、オートシャンプーを導入しているサロンや、事情を理解してくれるサロンへの転職を考えてみるのも一つの手ですね。

 

辞めるときに退職理由はどんな風に伝える?

美容師やめると伝える

 

転職・退職経験のある方のほとんどが、やめる際になかなかオーナーさんに言い出せなかった経験があるようです。

また、退職理由を正直に伝えていいものか悩みますよね。

 

実際のところ、キャリアアップなど前向きな理由については正直に言う人が大半。

ただ、人間関係の悩みのほか、独立や引き抜きの場合はオブラートに包むケースも多いようです。

 

いくら隠しても結局何らかの経路でバレてしまうのですが、その場で波風立てないようにする配慮も必要そうです。

 

また、オーナー自身やスタッフとの人間関係が原因の場合、言いづらいですよね。

そいういったケースで「退職理由は方向性の違いと伝えた。」という方もいるのでご参考まで。

 

辞める前にもう一度考え直してみることも大切

美容師悩み

 

辞めたいと思って決断をすぐにできる人もいればなかなかできない人もいますよね。

 

明確な目的やキャリアビジョンがある場合は、悩んでいる時間がもったいないですが、漠然と現状から脱したいという気持ちだけで動くのはNGです。

 

例えば、人間関係に悩んで転職しても、再び転職先でトラブルがあるかもしれませんし、今の環境で成長できないと嘆いていても、新しい環境でチャンスに恵まれるとも限りません。

 

同じ失敗をしないように、やり残したことがないか考える他、自分自身を見つめなおしたり、サロン見学や体験を積極的に行ったりすることが大切です。

 

ここでは、退職経験のあるスタッフやオーナーに、退職についてお悩みの方へのアドバイスを聞いたものをまとめました。

 

辞める前にしっかりと考えておくべきこと・やるべきこと

 

  • ・「キャリアプランや自分のビジョンを考える」
  • ・「最終的に美容師として、自分はどうなりたいのか軸を持つことです。」
  • ・「自分が本当にやりたい事はなにか考えて転職をしたほうがいい」
  • ・「良い仕事をするには職場環境も大事。どんな環境がいいのか考える。」
  • ・「自分の将来を考えたときに、働いてるイメージができるかどうか」
  • ・「次の仕事・就職するまでの収入」
  • ・「今の環境で頑張れないか期限を決めてもう一度だけチャレンジする」

 

先ほども少し触れましたが、漠然とした理由で辞めると次の職場でも同じような理由で悩む可能性が少なくありません。

上記のアドバイスにあるように、まずは自分のキャリアや働き方の軸を今一度考え直すことです。

 

辞めて解決する問題かどうかは、一度今の環境でやりたいことにチャレンジする・チャレンジできないか上司に聞いてから決めるのもありではないでしょうか。

 

そして、闇雲に辞めるのではなく、仕事がない期間の収入や、転職先の給料なども考えておかなければなりません。

 

相談や情報収集も大切

 

  • ・「色々な人に相談してみること。色々話を聞くといいと思います。」
  • ・「周りに相談してみてその人達の意見を聞いても辞めたいという自分の意思が強かったら、もう辞めるべきだと思います。 」
  • ・「周りの意見も聞いてみる。」
  • ・「今のサロン内だけでなく、同級生やほかのサロンの美容師さんなどの話を色々聞いた方がいいです。」
  • ・「色々なサロンを見学し検討した方がよい」
  • ・「働き方はいろいろあるので、よりたくさんの会社やサロンを視野に入れる。」

 

何でも一人で決める!自分のことは自分で!と考えるかたもいらっしゃるかもしれませんが、人生の大きな決断だからこそ、先輩や他の業界で働く人の声を聞くことも大切です。

 

視野が広がるだけでなく、思わぬ縁が生まれるかもしれませんよ。

 

長期間悩まず早めの行動が吉

 

  • ・「悩むなら次の職場を見つけて楽しんだ方が良いです。」
  • ・「辞める決断をするなら何事も早めに!」
  • ・「人生1度きり決断は早い方がいい」
  • ・「成長できないと感じたら辞めてもいいと思う」
  • ・「やりたい事があるならとりあえずやってみて」
  • ・「すぐ行動に移した方がいい。」
  • ・「悩むくらいなら転職・退職しないという手も。」

 

自分の軸を考え直し、転職の意思が固まれば、もう悩まずにすぐに行動に移しましょう。

 

自分で考えて決めた道なら、自分を信じて突き進むことが大切です。

 

まとめ

 

様々な理由で退職される美容師さんがいますが、今後もキャリアを積んでいくのであれば、これを機に一度自分のキャリアの展望を見直してみるのがおすすめです。

 

また、環境や待遇に悩みがあるのであれば店長や周囲に相談することで解決する可能性もありますので、抱え込まずに話してみることも重要。

 

そして、辞める決断をしても、今まで働いていたサロンのスタッフとは、これからもどこで縁があるかわかりませんので、辞める時はあらかじめ、誠意をもって理由を伝えておきましょう。