【現役美容師14人に聞いた】就職後に受けた講習はある?受講した結果もご紹介
美容師免許を取得して就職した後も、美容師さんは自己研鑽としてさまざまな講習を受けています。
技術に関することはもちろん、接客や店内での物販など多方面での講習を受けることでスキルアップ・キャリアアップに取り組んでいるのです。
今回は美容師として就職後に受けたことがある講習について、その内容や受けたいと思ったきっかけ、実際に役に立った講習についてのアンケート結果をご紹介します。
今回は5年未満のアシスタントさんから15年以上のスタイリストさん、美容室経営者の方までさまざまな層の方から回答をいただいております。
スキルアップに興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。
現役美容師として就職した後もなんらかの講習を受けている
今回14名の現役美容師さんに「美容師として就職後になんらかの講習を受講した経験はありましたか?」とアンケートを取ったところ、すべての方が「はい」と回答されました。
ヘアカットやパーマ、カラーなどの技術はもちろんのこと、流行のヘアスタイルや薬剤やハサミに関することなど美容師さんに求められる知識・技術はたくさんあり、資格を取ったから勉強は終わり……とはいきません。
美容師さんはお仕事の傍らでさまざまな講習を受け、常に技術や知識を高めているのです。
美容師さんは実際にどのような講習を受けているの?
美容師さんが受講した講習について内容を聞いたところ、以下2つに関する回答を多くいただきました。
・技術に関する講習
・「店販」についての講習
それぞれについて、実際にいただいたアンケート結果を交えて解説します。
技術に関する講習
現役美容師さんが受講した講習について1番多かったのは、やはり技術に関することでした。
アシスタントからスタイリストへと昇格した後も、カラーやパーマ、カットの講習を受けている美容師さんが多いようです。
「店販」についての講習
美容室では、店舗内でトリートメントやシャンプーなどを販売する「店販」(てんぱん)を行うケースが一般的です。
店販は美容室にとって大事な収入源であり、お客様の満足度アップにもつながることから多くの美容室で行っています。
しかし、お客様に商品を販売する行為なので、苦手意識を持つ美容師さんも少なくありません。
そこでヘアケアの商材などを販売しているメーカーなどが、店販についての講習会を開き、商品のメリットや使い方などを美容師さんに伝えているのです。
その他に受けた講習内容
現役美容師さんが受講したその他の講習では、カウンセリング強化やSNSの活用法という回答をいただきました。
美容師さんはカットなどの技術だけでなく、そのお客様がどのようなスタイルを望んでいるのか?というカウンセリング力も重要です。
また最近では美容室で公式アカウントを作りSNSで集客するケースが増えており、集客方法などを学ぶ人も増えています。
美容師さんが「外部講習を受けたい」と思ったきっかけ
現役美容師さんがどのようなきっかけで「外部講習を受けたいな」と思ったのかについてアンケートを取ったところ、以下の回答をいただきました。
・スキルアップのため
・時代の流れに合わせるため
それぞれについて、実際にいただいたアンケート内容を交えて解説します。
スキルアップのため
現役美容師さんが外部講習を受けたいと思ったきっかけとして最も多かったものは、スキルアップのためでした。
美容歴15年以上の方も資格取得やできることを増やすために講習を受けており、「店内では学べないことも積極的に取り入れよう」という向上心の高さが伺えます。
時代の流れに合わせるため
美容業界でもSNSを活用した集客は人気が高まっており、今の時代の美容師さんとしてSNSの運用スキルを求められはじめています。
将来自分のお店を持ったりフリーとして独立したりといった夢を持っている方は、学んでいて損はありません。
その他の「講習を受けたい」と思ったきっかけ
美容師さんが講習を受けたいと思ったその他のきっかけとしては、ヘアカラーが好き、新しい技術を取り入れるためという前向きな意見が多くあつまりました。
トレンドの移り変わりが早い美容業界では、常に最新の流行についてアンテナを張ることも重要です。
美容師さん向けの講習がどのように仕事に役立ったか教えてください
美容師さんが実際に講習を受けてどのようにお仕事に役立ったかを聞いたところ、以下の回答をいただきました。
・自分の技術や知識が上がった
・お客様へ技術や知識を還元できるようになった
・店販の苦手意識が減った
それぞれについて、順番に解説します。
自分の技術や知識が上がった
美容師さんは外部講習を受けることで、「自分の技術や知識が上がった」と感じている方が多いです。
その結果指名や売上が上がるなど、目に見える効果を感じたという回答もいただきました。
お客様へ技術や知識を還元できるようになった
外部講習で知識や技術が高まることで、美容師という専門的な立場でお客様へ還元できることが増えるという回答をいただきました。
講習でスキルアップを重ねることで、お客様の美容師さんに対する信用度が上がるでしょう。
店販の苦手意識が減った
店販の講習を受けることで、美容師さんが苦手としがちな店販に効果があったという回答も多くいただきました。
苦手意識が減ることで自信を持っておすすめできるようになり、成功率も上がるでしょう。
その他で講習が役に立ったこと
今後美容師として受けたい講習を教えてください
最後に、美容師さんが今後学びたいと思っている講習についてアンケートを取ったところ以下の回答をいただきました。
・技術に関すること
・接客に関すること
・SNSに関すること
それぞれについて、いただいた回答を交えて解説します。
技術に関すること
現役美容師さんが今後学びたい内容として1番多かったのは、技術に関することでした。
アシスタントの若い美容師さんは最後まで1人で担当できないことが多く、いつかは1人で全部できるようになりたいという回答もいただきました。
接客に関すること
今後学びたい内容として、接客に関する回答も多くいただきました。
接客業である美容師さんのお仕事は、技術だけでなくカウンセリングなどの接客スキルも重要です。
SNSに関すること
スタイリストの美容師さんからは、SNSに関する講習を受けたいという回答をいただきました。
集客もできるSNSは多くの美容室で運用が進んでおり、美容師さんが持っておきたい知識の1つです。
その他で今後講習を受けたい内容
VMDとはVisual Merchandising(ビジュアルマーチャンダイジング)の略で、お客様が商品を見やすくしたり購入しやすくしたりする売り場づくりのことです。
VMDを学ぶことで、店販力アップが期待できます。
経営も行う美容師の方からは、髪の成分や健康といった点にも着目しているという回答をいただきました。
独立した後も、髪に関する知識を広げようとしているベテラン美容師さんも多いようです。
まとめ
美容師さんが今までに受けた講習やそのきっかけ、仕事に役に立ったことについてご紹介しました。
髪の専門家である美容師さんは、カットなどの技術やカウンセリングなどの接客、そして店販の営業力などさまざまなスキル・知識が求められます。
講習に参加してスキルアップすれば、技術力や知識が上がり、キャリアアップにもつながります。「もっと勉強したい」と思っている方は、ぜひ今回のアンケート内容を参考にしてください。
大阪・神戸など関西の美容師求人サイトをご紹介しているJOBOON(ジョブーン)では、美容師さんの就職・転職やお悩み解決に役立つコラムを掲載しているので、ぜひ参考にしてください。