【実際の声あり】美容師をしていて感じるストレス|ストレスとの付き合い方も紹介
どんな仕事でもそうかもしれませんが、憧れの美容師としての仕事を始めたとしても、ストレスはつきものです。いまこの記事を読まれているあなたは、美容師という仕事にストレスを感じているかもしれません。
この記事では、美容師さんが感じているよくあるストレスと、そのストレスに上手に付き合う方法を、実際の現役美容師さんの声を交えてお伝えいたします。
美容師によくある仕事のストレス
美容室での立場別に、ストレスについて現役の美容師さんにアンケートを取ってみました。
どのような仕事でも言えるのですが、美容業界においても、ストレスの原因となっている大きな原因が「人間関係」です。実際に現役の美容師さんにアンケートを取ってみても、それが顕著に分かります。それでは見ていきましょう。
アシスタント時代のストレス
美容学校を卒業して初めてお店で働くときは、先輩やお客様の一言一句や対応がとても気になるのではないでしょうか?アシスタント時代に感じたストレスをいくつか紹介します。
全てが初めてで、何をしたら良いのか、もしくはダメなのかが分かっておらず、動けないまま先輩に怒られていました。
接客業が初めてで、お客様への対応が思うようにできずストレスを感じた。
お客様にパーマをして大きなダメージを与えてしまった。
また、アシスタント時代は、技術的なスキルや知識がまだまだ不足していて、スタイリストに認めてもらえなかったり、ミスをしてしまったり、悶々として業務を行う美容師さんも少なくはありません。
アシスタントで慣れてきて入客もあったが、色々ミスが増えたり、営業後のレッスンなどで大変ストレスを感じていた。
アシスタント時代に、先輩からの指示に対して理不尽さを感じ、ストレスが大きかった。自分が納得できる説明ではなかったからです。
さらに、待遇(お給料)、休暇(労働時間)、体調面(手荒れ、睡眠不足、腰痛)でもストレスを感じる美容師さんは多いようです。
アシスタント時代に給料が少ないことにストレスを感じていた。結果、独立して、幸いにお客様が多くついてくださり、今となっては頑張って良かったと思っている。
カットのトレーニングで、夜な夜なお店に残って練習していたが、あの頃は自分の時間がなく、いつも睡眠不足だった。最近は、営業時間にトレーニングを行うお店も多いですけどね。
シャンプーのし過ぎで手荒れがひどく、しかも腰痛が一時期ひどくて毎日ストレスを感じていた。
特にアシスタント時代は、ストレスを多く抱えている美容師さんが多く、美容師という仕事を辞められる方も少なくはありません。
スタイリストとしてのストレス
アシスタントからスタイリストになったとしても、ストレスは付きもののようです。スタイリストの方のストレスについてアンケートを取ってみました。
スタイリストとして、アシスタントに接する中で、美容に対する価値観の違いから揉め事が増えました。
スタイリストとして、成果が出始めた時に、先輩からの嫌がらせを感じるようになりました (^-^;
カットレッスンが始まり、できない自分にイライラし、他人にあたったり、周りの声(アドバイス等)が、全て悪口や嫌味に聞こえ、店を辞めたくて葛藤しました。
お客様からのクレーム・技術面においてお客様に注意され、自分としても未熟だと分かっているのに、心の中で反発してしまい、ストレスを感じていた。
スタッフとの人間関係(信頼関係、尊敬)が良好でないと素直に受け入れられず、他人のせいにしたくなりストレスとなっていました。
技術なのか、接客なのかミスやクレームがあると若いうちは引きずりすぎて入客も億劫になり、出勤が嫌になっていましたね。
店長・幹部・オーナーとしてのストレス
では、次に店長や幹部、お店のオーナーとしてのストレスを見ていきましょう。
店長になって自分の数字だけでなく、お店の数字も気にしないといけなくなったのがストレスでした。
皆が頑張って育てていた新人が辞職して、他の店舗に転職したとき。
このように、従業員に対する人間関係のストレスはよく聞かれます。自身の売り上げだけではなく、店全体の売り上げを管理しなければならず、スタッフの育成も同時にしていかなければなりません。
また、美容師としての自身のやりがいについても、悩まれる方もおられるようです。
顧客が固定化され、売り上げが上がり、仕事がルーティーン化してしまった時にデザイナーとしてのワクワク感が無くなり、やりがいを失ったのがストレスでした。
ストレスの質も、立場によって変わってくるのがわかりますね。
以上、ここまで、美容師のストレスについてお店の中の立場別に紹介しました。
では、このようなストレスとどのように付き合っていけば良いのでしょうか?
実際の美容師さんへのアンケートも紹介しながら、ストレスとの付き合い方について考えていきましょう。
美容師として様々なストレスとどう付き合うか?
どの仕事にも当てはまるかもしれませんが、上手にストレスと付き合うためのポイントは、
できない自分を自覚してお店で働く
ということではないでしょうか?
新任のアシスタント時代は、できないことが多くて当たり前。できないことにストレスを感じると「先輩が教えてくれない」という発想になってしまいます。
そのような他責のループに入ってしまうと、なかなか人のアドバイスを素直に聞けなくなり、指導する先輩もあなたに戸惑いを感じるかもしれません。
アシスタントの目標は、トップアシスタントになるのが最終目標ではなく、スタイリストになること。
今の技術に満足することなく、その先に「スタイリストになる」という目標があることを自覚すると、人の言動の捉え方が変わってきて、ストレスが弱まるかもしれません。
一方、スタイリストには、アシスタントを立派に育成したいという思いがあります。
育てたいがために、「なんでこんなことができないの?」と口に出してしまうことがあるかもしれません。
逆にアシスタントも「自分はできているはずなのに、なぜダメ出しされるのだろう?」と感じる場面もあるでしょう。
しかし、育てるという観点でいうと、アシスタントはまだまだできないこともあるのが当然。この事実をスタイリスト・アシスタント共に、改めて自覚することが大切かもしれません。
後輩を導く立場であれば、目の前のミスや行動に一喜一憂するのではなく、「その先にスタイリストがあるんだよ。そこからがスタートなんだよ」という未来を、アシスタントに描かせるのも重要な仕事でしょう。
また、お客様に対しても発想を変えてみましょう。
美容師は「接客業」なので、”お客様に合わせること”が前提の立場です。
仮にお客様に話しかけても反応がなかったとしても、それをストレスに感じる必要は無いかもしれません。実際にはお客様がおしゃべりが苦手なだけなのに、あなたが「話を無視されるってことは、なにか不快に思わせることをしてしまったのかな?」と、勝手に気にしているだけの可能性もあるでしょう。
「美容室では自分のペースで過ごしたい」というお客様なら、しゃべらないのも良い接客です。
これまで紹介してきた美容師のストレスは、どこかの段階で誰もが通過するものです。このようなストレスを感じてみてこそ、将来は笑い話になるのではないでしょうか?
どうしてもストレスが解消できないならば転職という手も
それでも、ストレスから抜け出せない場合は、美容師という仕事を選んだ時の最初の目標を思い返してみてください。
仕事が嫌なのか?
職場が嫌なのか?
自分に負けているだけか?
自らをさらけ出して、先輩や同僚・後輩とコミュニケーションを取ってみると、今まで気付かなかった面も見えてくるかもしれません。
たまには初心に帰り、セミナーなどを積極的に受けたり、同業の人や他業種の人と話すのも良いでしょう。
どうしても辛い場合は転職という方法もあります。
美容師で転職を考えているなら、下記の記事も参考になると思います。
ホームコラム美容師のリアルな転職の失敗理由とエピソード│成功するために必要な考え方とは?
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