【オーナー・美容師回答】産後も美容師として復帰できた理由と助かったサロンの制度・教育

「産後の女性美容師にも復帰してほしい」
「産後に美容師として復帰したいけれど、働き方に不安がある」

 

人手不足が深刻な美容師業界において、産後の女性美容師さんにも復帰してほしいと考えるオーナー・店長は多いものです。

 

一方で、産後のママ美容師さんは産前と同じように働くことがほぼできません。
「復帰したいな」と思っているものの、働き方などの理由から諦めている方も多いのです。

 

そこで今回は、オーナー層・産後のママ美容師さん両方に、ママ美容師さんの復帰について配慮していることやママ美容師さんが不安に思っていたことを聞いてみました。

 

オーナー層・産後の現役ママ美容師さんのリアルな声をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。


【オーナー回答】産後にママさん美容師として復帰してもらえた理由を教えてください

【オーナー・美容師回答】産後も美容師として復帰できた理由と助かったサロンの制度・教育

 

実際にママ美容師として復帰してくれた方を雇用しているオーナーからは、復帰してもらえた理由として主に以下の回答をいただきました。

 

・働きやすい環境を整えた
・その他で産後にママさん美容師が復帰してくれた理由

 

それぞれについて、順番に紹介します。

 

働きやすい環境を整えた

● ママ美容師さんが働きやすいように、働く時間や日数を調整しました。(30代・オーナー・美容師歴12年)
● 勤務時間や日数を減らしたことが良かったのかなと思います。(50代・オーナー・美容師歴30年)
● なるべくシフト制にして働きやすい環境を作りました。(50代・オーナー・美容師歴30年)
● 休みの確保や条件について柔軟に対応しました。(30代・オーナー・美容師歴16年)
● 予約枠を少しずつにして復帰しやすいように配慮しました。(30代・オーナー・美容師歴10年)

 

その他で産後にママさん美容師が復帰してくれた理由

● 育休前の対応について配慮しました。(50代・店長・美容師歴30年)
● お客様をダブル担当することで失客を防いだことです。(30代・店長・美容師歴14年)

復帰した美容師さんを迎えるオーナー側として、働く時間や日数といった働きやすさへの配慮についての意見を多くいただきました。

 

また1人のお客様に対して、産休前から産休予定の美容師さんともう1人別の美容師さんの2名体制で担当することで、失客を防ぐというオーナー様もいらっしゃいました。

 

【オーナー回答】ママさん美容師が産後復帰するにあたり、実施して良かった制度・教育を教えてください

 

【オーナー・美容師回答】産後も美容師として復帰できた理由と助かったサロンの制度・教育

 

実際にママ美容師として復帰してくれた方を雇用しているオーナー層の方に、産後の美容師さんが復帰するにあたって実施して良かった教育や配慮について聞いたところ、以下の回答をいただきました。

 

・時短勤務・フレックス勤務
・講習

 

それぞれについて、順番に紹介します。

 

時短勤務・フレックス勤務

● フレックス勤務の導入はよかったと思います。(30代・オーナー・美容師歴12年)
● 時短勤務は導入してよかったと思います。(40代・オーナー・美容師歴24年)
● パート制を導入しました。(20代・スタイリスト・美容師歴8年)
● フルタイムではなく、週3~4日からスタートしてもらうようにしました。(50代・オーナー・美容師歴30年)
● 時短勤務の導入をしました。(30代・オーナー・美容師歴15年)

 

講習

● 営業時間中に講習をするよう配慮しました。(50代・オーナー・美容師歴20年以上)
● 産休中にもレッスンなどには参加してもらっていました。(40代・オーナー・美容師歴28年)
● ブランクを考慮して、ベーシックカットのセミナーには参加してもらいました。(50代・オーナー・美容師歴30年)

 

その他で実施して良かった制度・教育

● 育児休暇・お子さんのイベント休暇を導入してよかったと思います。(40代・オーナー・美容師歴22年)
● お客様へダブル担当(1人のお客様に対して美容師を2名つける体制)にしたことはよかったと思います。(30代・店長・美容師歴14年)

産後に復帰した美容師さんを迎えるサロン側では、時短勤務の導入講習時間の配慮が効果的だったという回答をいただきました。

 

やはり小さな子どもを育てながらの勤務では、フルタイムや産前と同じ働き方で復帰してもらうことは簡単ではありません。

 

また子どものお迎えや休日を考慮して、早朝や深夜に講習を行わない、産休中のブランクを考慮してベーシックカットのセミナーには参加をお願いするという回答もいただきました。

 

【ママ美容師回答】産後復帰で助かったサロンの対応を教えてください

 

【オーナー・美容師回答】産後も美容師として復帰できた理由と助かったサロンの制度・教育

 

実際に産後に美容師として復帰した経験を持つ女性に、サロンのサポートや対応で助かったことを伺ったところ、以下のような回答をいただきました。

 

・勤務時間・日数への柔軟な対応
・担当していたお客様の引継ぎ

 

それぞれについて、順番に紹介します。

 

勤務時間・日数への柔軟な対応

● 勤務時間や曜日について、調整していただけた点が助かりました。(40代・オーナー・美容師歴28年)
● 半休や早帰りなど、融通を利かしていただいたことがありがたかったです。(30代・スタイリスト・美容師歴15年)
● 時短勤務に対応していただけて助かりました。(30代・スタイリスト・美容師歴13年)
● 働く時間帯や週末のお休みに対応いただけて助かりました。(40代・スタイリスト・美容師歴18年)
● フレックス勤務体制になり、時間の融通をしてもらえた点が助かりました。(40代・店長・美容師歴20年)
● 子どもの風邪など、急な予定で時間の都合をつけてくれて助かりました。(20代・スタイリスト・美容師歴9年)

 

その他に産後復帰で助かったサロンの対応

● 「子どもを優先してほしい」と言ってもらえて助かりました。(30代・オーナー・美容師歴16年)
● 託児所があり、大変助かりました。(30代・スタイリスト・美容師歴10年)
● お昼過ぎには終わる時間帯でセミナーを開催していただき、助かりました。(30代・スタイリスト・美容師歴10年)
● 売上評価を時間あたりの生産性にしてもらえたことで、モチベーション維持につながりました。(30代・店長・美容師歴14年)

実際に産後復帰したママ美容師さんからは、勤務時間や日数の調整が助かったという回答が最多となりました。

 

子どもを保育園などに預けて働ける体制を作っても、子どもの急な発熱や体調不良は避けられません。

 

そんな時、サッと快く対応してくれるサロンであればママ美容師さんも働きやすく、長く勤めてもらうことができるでしょう。

 

またサロン側が「子どもを優先して良い」という雰囲気にしてくれると、ママ美容師さんが肩身の狭い思いをすることもありません。

 

【ママ美容師回答】サロンへの復帰で不安だったことを教えてください

 

【オーナー・美容師回答】産後も美容師として復帰できた理由と助かったサロンの制度・教育

 

実際に産後に美容師として復帰した経験を持つ女性に、復帰にあたって不安だったことを伺うと、以下のような回答をいただきました。

 

・ブランクによる技術力・知識の低下
・急な早退に対応してもらえるかどうか

 

それぞれについて、順番に紹介します。

 

ブランクによる技術力・知識の低下

● 技術や知識の低下を巻き返せるかが不安でした。(30代・オーナー・美容師歴12年)
● 技術力の低下が不安でした。(30代・オーナー・美容師歴16年)
● 技術や接客のブランクが不安でした。(50代・店長・美容師歴30年)
● ブランクができたことで、デザインやトレンドの変化に対応できるか不安でした。(30代・スタイリスト・美容師歴12年)

 

急な早退に対応してもらえるかどうか

● 緊急の早退に対応してもらえるか不安でした。(30代・店長・美容師歴20年)
● 子どもが急に体調不良になった時、早退させてもらえるか心配でした。(30代・店長・美容師歴20年)

 

その他でサロンへの復帰で不安だったこと

● 仕事と育児の両立ができるか不安でした。(40代・オーナー・美容師歴22年)
● お客様の引継ぎがきちんとできるか不安でした。(30代・スタイリスト・美容師歴12年)
● 担当していたお客様が失客しないか不安でした。(30代・店長・美容師歴15年)

産後復帰を控えたママ美容師さんは、ブランクによる技術力の低下や、復帰後に子どもの用事での急な早退・お休みに対応してもらえるかという不安が大きかったようです。

 

産前・産後の長期休暇によるブランクは避けられず、最初は感覚が鈍っているかもしれません。

 

サロン側は、お客様に迷惑をかけず、かつママ美容師さんにも負担がかかりすぎないよう、講習をしたり徐々に慣らして復帰できる体制を整えたりする配慮が必要でしょう。

 

【ママ美容師回答】産後復帰するにあたり、サロンで重要な環境や条件を教えてください

 

【オーナー・美容師回答】産後も美容師として復帰できた理由と助かったサロンの制度・教育

 

実際に産後に美容師として復帰した経験を持つ女性に、美容室において重要な環境や条件を伺ったところ、以下のような回答をいただきました。

 

・勤務時間・日数への柔軟な対応
・急な早退に対応してもらえるか

 

それぞれについて、順番に解説します。

 

勤務時間・日数への柔軟な対応

● 働き方について、柔軟な対応が可能かどうかは大事です。(40代・オーナー・美容師歴28年)
● 時短勤務に対応してもらえるかという点です。(30代・オーナー・美容師歴12年)
● 休日や労働時間がしっかり決められていることです。(30代・スタイリスト・美容師歴15年)
● 時短勤務は非常にありがたいです。(30代・スタイリスト・美容師歴10年)
● 週3~4日勤務など、柔軟な働き方が大事です。(40代・店長・美容師歴20年)
● 土日など家族が揃う日に休日がいただけるかどうかが大事です。(20代・スタイリスト・美容師歴8年)

 

急な早退に対応してもらえるか

● 子どもの発熱時などに理解があり、臨機応変に対応してもらえる環境が大事です。(30代・スタイリスト・美容師歴13年)
● 急なお休みなどの融通が重要です。(40代・スタイリスト・美容師歴18年)
● 子どもの用事など急用ができた時のフォロー体制です。(40代・スタイリスト・美容師歴20年)
● 急なお休みを取れるか、そして周りに協力してもらえる体制があるかどうかです。(40代・オーナー・美容師歴20年)

 

その他で産後復帰にあたりサロンで重要な環境や条件

● お客様より子どもを優先して良いというスタンスがなければ、怖くて復帰できませんでした。(30代・オーナー・美容師歴16年)
● 福利厚生、そして時短で勤務しても通常の給与を払っていただけるかどうかです。(40代・オーナー・美容師歴24年)
● サロン側も、子育てサポート意識を持ってくれるかどうかです。(40代・スタイリスト・美容師歴20年)

ママ美容師さんは、復帰前に勤務時間や日数の調整への対応急なお休みへの対応をしてもらえるかという不安が大きかったようです。

小さな子どもを預けて働くママ美容師さんは、子どもの体調不良による保育園からの“お迎えコール”や警報による休園など、急なお休みに対応しなければなりません。

この部分をしっかりサポートできる美容室であれば、出産を機に退職する美容師さんを減らせるのではないでしょうか。

 

まとめ

産後に復帰した美容師さんや雇用しているオーナーさんに聞いた、実施してよかった教育や復帰してもらうために必要なこと、復帰を果たしたママ美容師さんに実際に助かった取り組みなどのアンケート結果をご紹介しました。

 

小さな子どもを育てながら働くママ美容師さんは、旦那さんと協力したりご両親、子育てサービスなどの力を借りたりしながら働いています。

 

それでも子どもの急な発熱などでお迎えに呼ばれることはあり、産前とまったく同じように働くことはほぼできません。

 

美容室側も配慮することで、ママ美容師さんはより働きやすくなります。
「産後もぜひ復帰してほしい」と考えるオーナーさんは、ぜひ今回のアンケート結果を参考になさってください。

 

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