美容師の履歴書で見られる点はココ!美容院のオーナーさんや採用担当者に聞きました
美容師を目指して就職活動をしている方や転職活動中の方のなかには、履歴書のどの項目がよく見られるのか、どのように書けば面接に進めるのか知りたい方も多いでしょう。
そのような方に向けて、ここでは履歴書を書く際にどのような点に気を付けて書けば良いのか、履歴書でよく見られている点について解説します。
美容院のオーナーさんや採用担当者から取ったアンケートをもとに紹介するので、参考にしてみてください。
美容師の履歴書で見られている点は?オーナーさんと採用担当者約40名に聞いてみた
美容院に履歴書を提出した際、よくチェックされているポイントについて、39名のオーナーさんや採用担当者にアンケートを取ったところ下記のような結果となりました。
この結果から履歴書でよく見られている項目は
- 1.PR
- 2.職歴・経歴
- 3.志望動機
ということがわかります。
その他にチェックしている項目としては、以下のような点がありました。
- ・部活動の功績
- ・職場までの距離
- ・取得した資格
- ・家族構成・学歴
- ・バイト歴
- ・趣味や休日の過ごし方
- ・長所や短所を理解できて相手に伝えられるかどうか
- ・テンプレートのようになっていないか
- ・基本的には会って判断する
自己PRを書くときに大切なこと
アンケート結果で最も多くの担当者が確認している自己PRについては、
- ・自己分析ができているかどうか
- ・長所と短所がわかっているか
- ・自己PRできないとデザインの提案が難しい
という理由で重点的にチェックしていることがわかりました。
これらの理由から、自分の強みと弱みについてしっかりと自己分析をしたうえで、客観的に自分を伝えられる能力が大切になります。
人間性を知りたいという意見もありましたので、可能な限り自分がどういう人間なのかも伝えるよう記入するとことも大事です。
また自己PRできないとデザインの提案が難しいという点についてですが、美容師になるとお客様に似合うヘアスタイルを伝えることがあります。自分の意見を伝えることになるので、自己PRができないとその提案を行うことが難しいと判断している方もいるようです。
他人への説得力を持ってもらえるよう、事実や具体例を交えて書くことができると担当者からの評価があがるでしょう。
採用担当者は志望動機のこんなところをチェックしている
アンケートの結果、志望動機は3番目に見られている項目ということがわかりました。
志望動機をチェックしている理由として意見をまとめると
- ・美容師になるのにどれくらい意気込みがあるのか知りたい
- ・どうなりたいのか、目的や思いを確認したい
- ・なぜうちのお店で働きたいのかが伝わる
の3つに集約されます。
美容師になるのにどれくらい意気込みがあるのか知りたい
回答のひとつに「楽な業界ではないため、どれくらいの意気込みと覚悟があるか読み取りたいから」というものがありました。
「美容院に就職した当初は学ぶことが多い」、「スキルを身に着けるために常に練習や勉強が必要」、「立ちっぱなしで体力が必要」、などの理由から美容師の仕事は決して楽な仕事ではありません。結果的に美容師になったとしても、一定数挫折してしまう方もいます。
ですので美容師として働くことにどれくらいの意気込みがあるのか、美容師になったあと努力し続けることができるのか、採用担当者として判断することが必要になるのです。
どうなりたいのか、目的や思いを確認したい
美容師になる目的として、「スタイリストとして多くのお客様から指名されたい」、「将来は自分のお店を持ちたい」など、美容師になった先に何がしたいのかを明確にしておくことも大切です。
なぜなら先ほど述べたように、美容師の仕事は楽な仕事ではなく、お客様に満足してもらうために技術が必要で、学ばなければいけないことが多いからです。
そのモチベーションが続くかどうかは、自分がどうなりたいのかという目的意識があるかに左右されます。
採用担当としてある程度の欲や自分はこうなるという夢があると、やる気が感じられて好印象のようです。
なぜうちのお店で働きたいのかが伝わる
髪を切ることは誰にとっても必要なことです。そのため美容院は世の中に数多く存在しています。
そのため数ある美容院のなかで、そこを選んだ理由が知りたいと考えている担当者も多いです。
履歴書の志望動機を書くときには、自分がなぜそのお店を選んだのかについて明確に記入することが必須になります。
家から近い、お休みが充実しているというお店の特徴や他店との差別化につながらない点を書くのは避けましょう。
採用したいと思う履歴書のポイント3つと書き方一例
採用したいと思う履歴書や人の特徴
紹介した質問以外に、「採用したいと思う履歴書や人の特徴は何ですか」と聞いたところ、多かった意見として
- ・熱意が伝わってくる・・・8票
- ・字が綺麗・丁寧に書いている・・・5票
- ・将来像やビジョンが伝わる・・・5票
というものがありました。
志望動機や自己PRの項目で、新卒の方はなぜ美容師になりたいのか、そのお店に就職したい理由、美容師になって何を実現したいのかを書くようにしましょう。
字が綺麗・丁寧に書かれているという意見も一定数あったため、手書きで書くかパソコンで書くかは自分がどちらで書きたいかを決めておくほうが良いでしょう。
履歴書でポイントとなる志望動機や自己PR、長所の書き方、写真
ここでは実際の履歴書の見本を紹介します。履歴書にはたくさん種類がありますので、基本的には自分の状況によって選ぶことをおすすめします。
<新卒の場合>
新卒で社会人経験がない学生の方は、志望動機や自己PR、長所について記載するスペースが多いものを選ぶのがおすすめです。
新卒の志望動機の例
志望動機 例1
貴社のサロンに見学にお伺いした際、スタッフの方の接客や提案の仕方などを見て、他のお店よりもお客様のことを第一に考えられていると感じました。貴社で働くことで、「お客様のことを第一に考える」というビジョンに貢献しながら、お客様に満足してもらえるスタイリストになることができると思い、志望しました。
志望動機 例2
以前から御社の美容室を顧客として利用させていただいており、スタイリストさんの技術力の高いヘアカットやアシスタントさんの心地よい接客を受けて、感動しずっと通い続けたいと感じていました。
顧客としてまた就職活動を通じて、たくさんの美容室を利用し、お伺いしましたが、他社と比べて御社の美容室は技術力と接客力の両方がとても高く、自分自身が将来なりたいスタイリストのイメージに最も近いと思い、志望いたしました。
美容学生のときに美容室でのアルバイトを経験していたため、アシスタント業務についてはすぐに戦力になれると考えています。不足している知識と技術を学び御社で貢献できるように努力して参ります。
新卒の自己PRの例
自己PR 例1
私の夢はヘアスタイルなど美容を通じてお客様を幸せにすることです。幼少のころから美容師である母の近くにいて、キレイになったお客様が喜ばれていることを見てきました。その経験から私もお客様の美容に携わり、他人の生活を豊かにできる美容師になりたいと考えています。人に喜んでいただくため、学校でも努力をかかさずにしてきましたので、来店されるお客様に喜んでいただけるよう入社後も技術を磨きつづけて、自分から提案して満足してもらえる美容師になります。
自己PR 例2
人とコミュニケーションすることが好きで、流行っているものなど、トレンドにも敏感です。そのため初対面の方と接するときにも壁が低く、場をなごませることで信頼を築くことに自信があります。
学生時代にはアパレル店で接客のアルバイトをしていました。流行の服やファッション情報を自分で学び、お客さんとの会話を楽しんで、アルバイトの中で月間の売上げ一番を達成したことがあります。
美容師になっても流行を取り入れ、お客様に喜んでもらえるヘアスタイルと接客を届けたいです。
長所の例
私は人の話に耳を傾けて、その人が望んでいることを想像し、人のためになることを考えることが得意です。
反対に自分から積極的に意見を提案することに苦手意識があります。そのような短所を克服するためにもカットやカラーなど技術を身に着けて、多くの経験を積み、お客様が望む解決策を自分から提案して、それをカタチにできる美容師になりたいです。
<中途採用で転職をする場合>
転職される方は、職歴もあり実績などがあるので、経歴を書くスペースが多い履歴書を使用しましょう。
志望動機の例は以下です。
前職ではアシスタントを2年、スタイリストを3年間してまいりました。多くのお客様から指名をいただき、前職のスタッフのなかで担当顧客が最も多く、様々な経験をさせていただきました。しかしその分お客様一人ひとりにしっかり関われなくなってしまいました。カットをメインで行うことが多かったのですが、私は一人のお客様をシャンプーからスタイリングまで行い、トータルでサポートしたいと考えています。そのため貴社の接客スタイルに共感し、とても魅力を感じました。お客様に心からご満足いただけるよう、貴社に貢献したいと思います。
美容師が履歴書に貼る写真の容姿や髪型は見られているのか?
最後に履歴書に貼る写真について私服が良いのか、髪型は黒髪のほうが良いのかなど気になる点について解説します。
美容院で採用担当をしている方に履歴書の写真について見ている点は何か聞いたところ、清潔感があるかどうかが大切ということでした。
理由としては人柄については会ってみないと判断することが難しいからです。
またスーツでないといけない、私服でないといけないことはありませんが、スーツを着用しているほうが常識があると感じられると回答されていました。
髪型については、履歴書では自然なスタイルで清潔感があることが大切です。
まとめ
以上、美容師の履歴書について美容院の採用担当者やオーナーさんの声を紹介しました。
就職活動をしている方の参考になれば幸いです。
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