現役美容師44名が語る「緊張する客とは?」不快感を与えない対応方法も紹介
美容師に必要な能力が、接客スキルです。どのようなお客様に対しても、円滑なコミュニケーションが求められます。
しかし、苦手なお客様への接客では緊張することもあるでしょう。緊張するお客様への対応方法に悩んでしまうことも。
そこで今回は、美容師歴3~35年の現役美容師さん44名に、次の内容についてじっくりとお話をうかがいました。
- ・これまで接客したお客様のなかで緊張すると感じた方の特徴や態度、またその理由
- ・緊張するお客様への対処法や解決法として実践していること
- ・緊張するお客様に対して、ついやってしまう態度や言動
アシスタントやスタイリスト、オーナー・経営者など、さまざまな立場や役職の現役美容師さんにお話をうかがったので、ぜひ参考にしてください。
現役美容師が緊張する客の態度や特徴
現役で活躍する美容師さんに、緊張するお客様の態度や特徴をおうかがいしました。
高圧的な態度のお客様
現役美容師さんのなかには、高圧的な態度のお客様に緊張すると回答した方がいらっしゃいました。
上から目線で高圧的な態度を取られると、美容師に限らず誰でも緊張してしまうものです。どのような態度のお客様に対しても、いつもと変わらない態度で接する意識が大切です。
無口なお客様
無口なお客様に緊張すると回答した美容師さんも複数名いらっしゃいました。
口数が少ないお客様ということを把握していれば、そういう人だと割り切ることができるでしょう。しかし、初めて担当するお客様が無口の方だと、緊張してしまう美容師さんも多いのかもしれません。
美容師と話すのが苦手なお客様もいるので、お客様のタイプを見極めることも大切です。
お金持ちそうなお客様
お金持ちそうなお客様に緊張してしまうと回答した美容師さんもいらっしゃいました。
「ブランド物を持っている→お金持ち→理想が高そう」と連想してしまい、失敗できないと緊張してしまうのかもしれません。このようなお客様に対しても、いつもと変わらない態度で接客できると良いでしょう。
美容師のお客様
同業者のお客様を担当するときに緊張する美容師さんもいるようです。
特に、若手のうちは緊張しやすいかもしれません。しかし、ある程度経験を積んでいる美容師さんなら、緊張しなくなる場合もあるでしょう。
こだわりが強いお客様
こだわりが強いお客様に緊張してしまう美容師さんもいるようです。
多くの方は、ある程度のヘアスタイルに関してのこだわりを持って美容室を利用しているでしょう。しかし、こだわりが強すぎる場合は、美容師さんに緊張を与えてしまうのかもしれません。
こだわりが強いお客様に対しては、要望を詳細に聞き出し、できることとできないことを説明できると良いでしょう。
お任せでオーダーするお客様
お任せでオーダーするお客様に緊張する美容師さんもいらっしゃいました。
常連のお客様ならまだしも、初めて担当するお客様がお任せのオーダーをすると困ってしまうのかもしれません。「短くしてください」「良い感じにしてください」というようなオーダーをされる場合は、ヘアカタログなどを参考にしながらある程度の方向性を探っていくのが良いでしょう。
新規のお客様
新規のお客様に緊張する美容師さんもいるようです。
人は、よくわからない人やものに恐怖や不安を抱くものです。美容師さんが新規のお客様を担当するときにも、同じことがいえるのでしょう。
初めての場合、お客様側も緊張しているかもしれないので、笑顔で接することが大切です。
ほかの美容室の悪口を言うお客様
ほかの美容室の悪口を言うお客様に緊張する美容師さんも。
他店の悪口を言うお客様に対して、自分の悪口を言われるのではないかと想像してしまうのは、しょうがないといえるでしょう。悪い印象を与えないように、しっかりとコミュニケーションを取れると良いかもしれません。
そのほかの回答
そのほかの回答には、次のようなものがありました。
接客中の態度が悪いお客様や先輩からの引継ぐお客様、年が離れているお客様、無理難題を言うお客様など、さまざまな回答がありました。
「ほかの美容師はこんなお客様に緊張するのか」と参考にしていただければ幸いです。
→ 美容師30名に聞いた「嫌いなお客さまの特徴10選」とは?対処法も紹介
現役美容師が実践する緊張するお客様への対応方法や解決策
現役美容師さんに、緊張するお客様への対応方法や解決策をお聞きしました。
カウンセリングを丁寧にする
緊張するお客様には、カウンセリングを丁寧にする美容師さんがいるようです。
事前に、お客様から要望を細かく聞き出しておけば、安心して施術を受けてもらえるでしょう。
コミュニケーションを取るようにする
緊張するお客様にはコミュニケーションを多めにすると回答した美容師さんもいらっしゃいました。
施術中のコミュニケーションでより詳細な要望を聞き出すという方や、当たり障りのない会話をするようにしているなど、さまざまな回答がありました。
スキルを磨く
とにかくスキルを磨くことが緊張しないためのポイントと考える美容師さんもいるようです。
スキルを磨くことで自信がつき、緊張が和らぐ方もいるでしょう。しかし、スキルに関係なく、苦手なお客様には緊張するという方もいるかもしれません。
そのほかの回答
緊張しないための対応方法や解決策として、ほかにも次のような回答がありました。
緊張する方への対応方法に悩んでいる美容師さんは、現役美容師さんからの回答を参考にしてください。
あなたは大丈夫?現役美容師が緊張するお客様についやってしまう態度
現役美容師さんは、緊張するお客様に対してつい次のような態度を取ってしまうようです。
口数が減る
緊張するお客様に対して口数が減ってしまう美容師さんがいるようです。
緊張するお客様に対して口数が減ってしまうのは、しょうがないのかもしれません。しかし、必要なコミュニケーションはしっかりと取るようにしましょう。
話し過ぎる
緊張するお客様に対して話し過ぎてしまう美容師さんも。
さまざなな話題を振り、興味がありそうな話題を探すというのも有効な方法かもしれません。
そのほかの回答
緊張するお客様についやってしまう態度として、ほかにも次のような回答をいただきました。
「目を逸らしてしまう。」(30代スタイリスト)
お客様に失礼な態度を取ってしまうという自覚がある場合は、改善していく必要があるかもしれません。まずは、緊張するお客様に対して、自分がどのような態度を取ってしまいがちなのかを把握するところから始めましょう。
まとめ
現役美容師さんは、さまざまなタイプのお客様に緊張してしまうことがわかりました。緊張するお客様への対応方法や解決策を参考にして、接客に活かしていただければ幸いです。
JOBOONでは、美容師さんに役立つコラムを発信しているので、ぜひご覧ください。