「美容師は向いていないから辞めたい」と悩んでいた先輩スタイリストからのアドバイス
今回は、いま現役スタイリストとして輝きながら仕事をしている16人の美容師さんにアンケートを取ってみました。
質問:「自分には美容師に向いていない。もう美容師を辞めたい…」と思ったことはありますか?
今回のアンケートではスタイリスト16人中、10人が「美容師は向いていない!辞めたい!」と悩んだことがあると分かりました。母数は多くはありませんが、62.5%の割合は高い方ではないでしょうか?
この記事では現役スタイリストに「美容師が向いていない性格や特徴」「美容師を辞めていった仲間の離職理由」「自分でその悩みをどのように克服してきたか?」について、アンケートした結果を紹介します。
美容師に向いていない人の性格・特徴
美容師に向いていないと思われる性格・特徴を、現役スタイリストの皆さんに挙げてもらいました。向いていない性格と言っても、人間に見え隠れする一面に過ぎないので、深刻に考えず参考程度にしてみてください!
人の笑顔に対して何の感情も見出せない人
暗すぎる人
わがまま、自己中心的な人
協調性のない人
気が弱い人
気が短い人
謙虚でない人
このような性格が挙げられました。
また、次のような方も、美容師には向いていないと考える美容師さんがいます。
少しの手間をかけることが面倒だと感じる人
何事も雑な人
努力や継続が苦手な人
「私は無理」とすぐにあきらめる人
根気がない人
上記は、美容師だけではなく、どんな仕事でも当てはまるのではないでしょうか?
丁寧な仕事を心掛け、それを継続する努力が大切なのかもしれません。
次のような意見も。
ファッションに関心がない
自身の美容に関心がない人
美容師として仕事をするには、ファッションや世の中の流行には自然と興味を持っているのが望ましいかもしれませんね。
次のような回答もありました。
朝が弱い人は美容師に向いていないかも
働く気があれば、向き、不向きは関係無い!
以上、美容師に向いていない人の性格・特徴を先輩スタイリストに聞いた結果を紹介しました。だからと言って、社交的で明るい人のみが美容師に向いているという訳ではありません。寡黙な人でも一線で活躍している美容師さんはいます。ぜひ、参考までにしてください。
周囲で美容師を辞めた人の辞職理由
美容師の離職率は1年目で50%、3年目で80%と言われているように、特に初期に辞める方が多いようです。
今回アンケートを取ったスタイリストの方々の周りで、実際に美容師を辞めた方の「辞職理由」を聞いてみました。
体力的にキツい
体調管理ができない
手荒れがひどくて耐えられない
肉体的な辛さを挙げて辞職する方が、今回のアンケートでは約2割いました。
人間関係(オーナーや先輩)が理由で辞めた
オーナーや、先輩スタイリストとの人間関係が原因で辞めた方も約2割いました。人間関係は、どの業種の仕事でも辞職理由に挙げられることが多いですね。
結婚 ・妊娠・出産
女性の美容師さんは、結婚を機に辞職される方も多いですが、育児が落ち着いたら美容師に復職される方も多いです。
一番多い辞職理由は…
給料面や雇用形態に不安がある
プライベートな時間が削られる
所得が低い
将来の給与面の不安
土日に休めない
時間と給与のバランス
待遇面や将来への不安を理由に辞職される方が5割以上いました。美容師は、技術習得までにある程度時間がかかるので、一人前になって十分稼ぐためにはそれなりの努力が必要になります。
その他に以下のような離職理由も挙げられました。
技術練習に耐えられなかった
アパレル関係の仕事をしたくなり転職した
別の夢が見つかった
これらはどの業種でも当てはまる辞職理由かもしれませんね。
どんな時に「美容師は向いていない、辞めたい」と思いましたか?
このアンケートでは、実際に「美容師は向いていないから辞めたい」と悩んでいた先輩スタイリストさんから回答を頂いています。
現在活躍されているスタイリストの皆さまに、なぜご自身が「美容師に向いていないと思って辞めたくなったか?」を聞いてみました。
何度もミスを繰り返し、周りの人達やお店に迷惑をかけていた事があったから
カリスマ性(人を惹きつける力)が無いと感じたから
技術的なスランプに陥ったから
思い通りに数字が上がらないとき
これ以上、努力ができない自分を感じたから
向上心がある故の悩みもあるかもしれません。
環境による理由もあるようです。
この店にいても成長を実感できないと感じたとき
店を異動させられたとき
お客様がいないとき
どんな仕事でもそうですが、本当にそれは環境のせいなのか?自分にできることはないか?を考えるのも必要ではないでしょうか?
特に若いころは、待遇面でも不安になるようです。
美容師じゃない友人、知人との時間やスケジュールが合わない
休日と給料の問題
他社と比較した時に所得の低さを痛感した
今回アンケートを取った現役スタイリストさんたちも、上記のような理由で、美容師は自分に向いていないから辞めたいと思ったそうです。あなたの場合はいかがですか?
美容師を辞めようと思った時をどのようにして乗り越えたのですか?
では、いま活躍している先輩スタイリストさんたちは、どのようにして悩みを乗り越えてきたのでしょうか?
レッスンあるのみだと思います
他の美容師との交流で切磋琢磨した
講習会への参加に集中した
一日一日、自分自身で目標を立てました
好きな仕事として美容師を選んだからには、技術と知識の積み上げは一人前になるためには必須ですよね。自分が美容師として一人前になりたいという気持ちがあるなら、目の前のことに一生懸命、貪欲に取り組むのが悩み解消の秘訣かもしれません。
まだ悩みを乗り越えている途中です
仕方がないかなという心境に至った
辞めるまでの決断には至らなかった
まだまだ、悩みながらもスタイリストとして日々頑張っている方もいます。
オーナーに相談した
周りが協力してくれた
職場自体を変えた(別の店に就職した)ことにより悩みが解消されました
周囲の仲間が、自分では気づかない魅力を教えてくれた
手荒れが治るまでシャンプーに入らない環境に会社が配慮してくれた
環境が原因の場合は、正直にオーナーや先輩に相談して、一緒に解決策を見出すのが良いかもしれませんね。
美容師を辞めたいと感じているあなたへの、先輩からのメッセージ
最後に、過去に「美容師が自分には向いていないので辞めたい」と悩んでいた先輩スタイリストの方々から、あなたへメッセージを送ります。
本気で辞めたいと感じているなら辞めることをおすすめします。一回辞めてみて、自分を見つめ直すと、見える事があるかもしれないですよ。
ずるずる悩んでいないで、向いていないと感じ続けるのであれば決断は早くするべき。ただ、私自身もスタイリストになってから、より仕事が楽しくなったので美容師は良い職だと思います。
辞めてもまたやりたくなる不思議な仕事、それが美容師です!
やりがいのある仕事が見つけられる事が一番。それが美容師であればBestだと思います。
お客様に感謝されたり、喜びの言葉を頂いたことを思い返して下さい。これほど素晴らしい仕事、それが美容師という職業です。
置かれている立場によって変わりますが、もう一度美容師になった理由を思い返して頑張って下さい!
指名売上100万円いくまでは努力なので、例え、他の仕事をしても上手くいかないと思います。
時間は自分で作るものだから、自分の時間の作り方を見直すといいと思います。
続ける事で新しい何かがあると信じています。継続したら必ず力になるから、あきらめないでください。美容が好きであるならば頑張って続けて欲しい。
自分の気持ちを信じて、辞めるべきか、辞めるべきでないかしっかりと考えて決めて下さい。あなたの人生です!!
以上、先輩スタイリストの方々からのメッセージでした。
こちらの記事もみていただくと、将来のイメージがしやすいかもしれません。
→ 美容師に定年はない!いつまでも美容師を続けるための考え方とアドバイスを紹介
あなたはなぜ美容師という仕事を選んだのでしょうか?
給与や待遇面で選んのでしょうか?
「好きな仕事として美容師を選んだ!」というのであれば、その最初の志を思い出して、目の前のことに振り回されることなく、あなたのレベルアップに最大限の力を使うと良いのではないでしょうか?
どうしても環境や肉体的な理由があれば、転職も考えても良いかもしれません。
今回は、いま美容の第一線で活躍しているスタイリストさんたちに、「美容師が向いていない。辞めたい」というテーマで聞いてみました。少しでも感じてもらえるところがあれば嬉しいです。