美容師に聞いた癒される客の特徴とは?苦手な方への接し方もご紹介

毎日何人ものお客様を施術していると、癒されるお客様だなという方に出会うこともあります。仕上がりに喜んでもらったり感謝されたりと、人と直接かかわる美容師というお仕事は魅力がいっぱいです。

 

一方で苦手だなと感じるお客様にも、美容師としてきちんと対応しなければなりません。癒されるお客様の特徴や苦手と感じるお客様の特徴について、現役の美容師さんやオーナーに聞いてみました。

 

現役美容師が回答!癒されるお客様の特徴とエピソード

美容師に聞いた癒される客の特徴とは?苦手な方への接し方もご紹介

 

現役美容師の方に、癒されるお客様の特徴や実際に体験されたエピソードを聞いてみました。

対応が良いお客様

美容師が「癒されるお客様だな」と感じる特徴は、対応の良さを挙げる美容師さんが大多数でした。

・無邪気にいろいろ質問してくるお客様(50代オーナー経営者)
・愛想が良いお客様、笑顔が素敵なお客様(30代スタイリスト)
・楽しそうにお話しをしてくれる(30代オーナー・経営者)
・よくしゃべってくれる、明るい、趣味が合うお客様(20代スタイリスト)
・笑顔が絶えない、褒めてくれる、声が優しいお客様(40代オーナー・経営者)
・楽しそうにお話しをしてくれるお客様(30代オーナー・経営者)
・自分を毎回指名してくれる。心からありがとうと言ってくれる。毎回笑顔で帰ってもらえるお客様(30代オーナー・経営者)
・笑顔のある方、元気な方、時間に余裕のあるお客様(30代スタイリスト)
・お客様から話題を作ってくれるお客様(30代オーナー・経営者)
・笑顔が素敵なお客様(40代オーナー・経営者)
・褒めてくださるお客様。こういう(技術・商品・サービス)のを探してた等、言ってくださるお客様(30代オーナー・経営者)
・楽しみにしてた!と言ってくださるお客様。雑談を楽しんでお話しいただけるお客様(50代オーナー経営者)
・差し入れをいただけるスタッフ想いのお客様(20代アシスタント)

 

<エピソード>

出産を控えていて、しばらく休むことをお伝えして、最後お店に駆け込んでくださり、待ってるし、絶対戻ってくるから、ゆっくり産後は休むんよ。とお声掛けしてくださった時、支えて頂いていることを改めて感じました。(30代オーナー・経営者)
常に笑顔で話をしてくれる、話してくれるお客様で話しているだけで癒されます!(20代アシスタント)

「雰囲気を盛り上げないと」と接客にも気を配る美容師さんが多いからこそ、お客様の対応が明るいとホッとするものですね。

お子様やご年配のお客様

美容室のお客様は年齢も幅広く、お子様やご年配の方に癒されるという意見も多くありました。

・お客様がお子さんの時(20代スタイリスト)
・ご年配のお客様(30代スタイリスト)
・やさしい年配の女性、言うことを聞いてくれる子どもさん(40代オーナー・経営者)

 

<エピソード>

お子さんのカットをして恥ずかしそうにするが、何回も鏡を見て気に入ってくれる時(30代オーナー・経営者)
ご年配の方の世間話や子どものわちゃわちゃした感じが好き(30代スタイリスト)
差し入れをいただけるスタッフ想いの方、口癖のように「ありがとう」を言ってくれるおばあちゃん。(20代アシスタント)

子どものわちゃわちゃとした、元気な雰囲気に癒される美容師の方もいらっしゃいます。

マナーの良いお客様

技術で生きている美容師さんだからこそ、プロとしての提案をきちんと聞いてくださるお客様に癒しを感じるという回答もありました。

・予約を変更しないお客様(40代オーナー・経営者)
・こちらの提案をしっかり聞いてくださるお客様(50代オーナー経営者)
・口癖のように「ありがとう」を言ってくれるおばあちゃん(20代スタイリスト)

直接接客する仕事だからこそ、ありがとうと感謝されるとモチベーションが上がりますね。

 

話や感性が合うお客様

・純粋な方、ご年配の方、自分と趣味が合うお客様(30代スタイリスト)
・話が合う方、気を遣わないお客様(30代オーナー経営者)
・会話のキャッチボールがしやすい方、明るく楽しいお客様(40代オーナー・経営者)
・①なんでも反応してくれる ②話が合う ③おしゃれに敏感(20代スタイリスト)
・共通の話題が多く話が尽きないし楽しいお客様(30代オーナー経営者)

 

美容師さんも1人の人間ですから、お客様との相性もあるものです。共通の趣味や話題があれば会話も自然と盛り上がり、美容師さんも癒されるようです。

 

感想をはっきり伝えてくださるお客様

・愛想が良い、感想をはっきりと言ってくれる、注文がわかりやすいお客様(30代オーナー経営者)

 

お客様の要望を聞きながら施術するため、その場で感想をはっきり言ってくれるお客様はありがたいものです。お客様から意見や感想を伝えてくれることで、美容師さんも安心して施術できます。

 

距離感が程よいお客様

・施術し始めてすぐ可愛い顔で寝るお客様(30代オーナー経営者)
・距離感が程よいお客様(30代オーナー・経営者)

 

お客様の中には、美容室で静かに過ごしたい方も多いものです。距離感が近すぎないことで、美容師さんも施術に集中できます。

美容師が「苦手だな」と感じるお客様の特徴とエピソード

美容師に聞いた癒される客の特徴とは?苦手な方への接し方もご紹介

 

お客様の中には、「癒される!」と感じる一方で苦手だなと感じる方もいるものです。現役美容師の方に、苦手と感じるお客様の特徴やエピソードをお聞きしました。

注文が細かいお客様

・注文が細かすぎるお客様、神経質なお客様(30代オーナー経営者)
・すべてにおいて細かいお客様(30代スタイリスト)
・こだわりが強いお客様(30代スタイリスト)

ヘアスタイルにこだわりを持つお客様は多くいらっしゃるものの、あまりにオーダーが細かいお客様に疲れてしまう美容師さんは少なくありません。イメージを共有できれば、ある程度任せてもらえるお客様の方が施術もスムーズに進むものです。

オーダーがまとまっていないお客様

・ご要望やイメージがまとまっていないお客様(30代オーナー経営者)
・要望をしっかり言ってくれないお客様(20代スタイリスト)
・オーダーが伝わりにくいお客様(30代オーナー経営者)

<エピソード>

悩まれているので、どうしたらいいのかと聞かれた際に、いくつか解決に向かう提案をしても、それはどうだ、これはこうだからと、中々どうしてあげたらいいのか分からないお客様。ただただお話しを聞くだけでいいのかなぁと最後はなりますが。難しいです。(30代オーナー経営者)

細かく注文される方も困りますが、オーダーが決まらないお客様に悩む美容師さんも多いものです。お席で長時間悩まれると、次のご予約にも影響が出てしまいます。

不機嫌・横柄な態度のお客様

どんなお店でも、不機嫌な方や横柄なお客さまの接客には悩んでしまうものです。店員や美容師さんに強く当たる方もいるので、接客には気を付けなければなりません。

・暗い、不機嫌そうな雰囲気をしているお客様(20代スタイリスト)
・無愛想、態度が横柄、反応がないお客様(40代オーナー経営者)
・横柄な態度、時間に遅れてくるお客様(40代オーナー経営者)
・上からくるお客様(30代スタイリスト)
・高圧的なお客様(30代オーナー経営者)
・自分の考えを押し付けて話してくるお客様(50代オーナー経営者)

悪口や不平不満が多いお客様

・不平不満を言ってくるお客様(30代オーナー経営者)
・ネガティブな話をずっとされるお客様・他店の悪口を言うお客様(30代オーナー経営者)

<エピソード>

田舎なのでご近所さんが近く、来られているお客様のことを、どうだこうだと、プライベートの話し、苦手なんだと聞かされたりと…自分自身この地域に住んでいるし繋がっているので難しいです。しんどくなる時があります。(30代オーナー経営者)

施術中は楽しく過ごしてほしいからこそ、不平不満や悪口ばかりのお客様は困ってしまいます特に他店の美容室の悪口は同意するわけにもいかず、美容師として反応に困ってしまいますね。

反応や表情があまりないお客様

美容師さんが「苦手だな」と感じるお客様の特徴として、反応や表情がない方という意見が最多でした。

・強面 何を考えてるか分からない 話していても返答がうすいお客様(20代スタイリスト)
・仕上がりのイメージを聞いても話し掛けてもはっきり答えてくれないお客様(50代オーナー経営者)
・話が続かないお客様、表情がないお客様(30代オーナー経営者)
・会話はいらないオーラを出してくるお客様(30代スタイリスト)
・終始無言のお客様(30代オーナー経営者)
・無愛想、態度が横柄、反応がないお客様(40代オーナー経営者)
・無口、表情が読み取れない時、新規のお客様(30代オーナー経営者)
・特にありませんが、強いて言うなら表情から感情が読みづらいお客様(30代スタイリスト)
・基本無言、寡黙なお客様(30代オーナー経営者)
・反応が少ないお客様が苦手です(20代スタイリスト)
・こちらからの問いかけにほぼ無反応なお客様。カット中に目を閉じていて会話できないお客様(50代オーナー経営者)
・無口なお客様(20代スタイリスト)
・無口、表情があまり変わらないお客様(30代スタイリスト)

 

施術においてお客様が納得しているか気になるからこそ、反応が少ないと「満足していないのかな?」と不安になってしまいますね。

苦手なお客様に美容室で癒しを感じてもらうコツ

最後に、苦手なお客様にどのように癒しを感じてもらうのかについて、意識していることを美容師の方にお聞きしました。

相手に合わせた接客方法を探る

・笑顔で、そのお客様に合わせた接客方法を意識する(40代オーナー経営者)
・なるべく笑顔で話を振ることを心がけている。※中にはお話を好まれない方もいらっしゃるので、その場合はお客様に合わせる。(30代スタイリスト)
・お客様のペースに合わせて話し方のリズム、テンポを合わせるように接している(30代オーナー経営者)

 

美容室で楽しく過ごしたい方もいれば、寝たり雑誌を読んだりと静かに過ごしたい方もいます。相手に合わせた接客方法が見つかれば、お互い快適になりますね。

 

話を聞く姿勢を持つ

・カウンセリングには重点をおいている(20代スタイリスト)
・まずはお客様のなりたいをヒアリングする(50代オーナー経営者)
・笑顔と話を聞く姿勢(30代オーナー経営者)

 

「接客しなければ」と美容師側が一生懸命話すだけではなく、聞き役に回るという意見も多数ありました。

 

笑顔で接客する

美容師さんが接客で意識していることとして、一番多かったのが笑顔でした。

・笑顔で接する、気遣いを行う(30代オーナー経営者)
・笑顔、声のトーン、話すペース(30代スタイリスト)
・笑顔での接客(30代オーナー経営者)
・笑顔で明るく会話するところ(20代スタイリスト)
・どんなお客様でも笑顔で接する様にはしている(30代オーナー経営者)
・笑顔、気遣い(30代オーナー経営者)
・笑顔・テンション高め(30代スタイリスト)
・笑顔で接客する事(50代スタイリスト)
・常に笑いを取れるようにしている(40代オーナー経営者)

お客様に楽しく過ごしてほしいからこそ、プロとして笑顔で接客している美容師さんが多いようです。

癒しの空間を作る

・アロマをほんのりたいて必要以上の会話を少なくしている(50代オーナー経営者)
・シャンプー中に気持ち良くなってもらうように工夫している(40代オーナー経営者)
・常に清潔感溢れる姿(30代スタイリスト)

特に会話を求めていないお客様の場合は、無理に話しかけず、癒される雰囲気づくりを意識しているという意見もありました。

まとめ

美容師さんが感じる癒されるお客様について、その特徴やエピソードをご紹介しました。素敵なお客様の一方で、苦手なお客様にもきちんと対応しなければなりません。「困ったな」と思った時は、今回ご紹介したコツを参考にしてみてくださいね。
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