美容室の採用面接に電話で申し込む前に理解するべき4つのポイント
面接の応募を電話でするときって、緊張しますよね。
初めての転職活動や就職活動で電話をするときにどのようにすれば良いかわからないこともあるでしょう。
美容室の業界では、採用を電話で受け付けているところはたくさんあります。
この記事では、美容室の面接の申し込みを初めてする人や電話のかけ方について知りたい人に向けて、採用担当者から聞いた電話のポイントをお伝えします。
美容室に面接応募の電話をするときに気を付けること4つ
採用面接に電話で応募するときに気を付ける点はこの4つです。
【1】相手の状況を気遣いつつ電話対応をすること
【2】電話越しに印象が良い話し方をすること
【3】電話する日時を選ぶこと
【4】電話する前に準備物を揃えること
これらのポイントを抑えることで自信を持って受け答えすることができます。
以下では、現役の美容師や経営者、責任者の方の声を紹介しながら、1つずつ解説します。
【1】面接応募の電話の流れ!事前に把握して自信をつける
美容室の面接に応募する電話で、最も気を付けておくことは相手の状況を気遣いつつ会話をすることです。
そのためには、電話の流れを知っておくことが重要です。どのように会話が進んでいくのか、何を伝えるべきか、質問事項は何かを想定しておくことで、電話中に焦ることなく対応することができます。
3つのパターンに分けて会話の例を紹介します。台本として利用してみてください。
パターン①一般的な例
美容室:担当の〇〇と申します。
あなた:お忙しいところ失礼いたします。わたくし▲▲と申します。××の求人を拝見し、採用面接(サロン見学)をさせていただきたくご連絡いたしました。今、お時間よろしいでしょうか。
美容室:ご連絡ありがとうございます。大丈夫です。それでは、ご都合の良い日時を教えていただけますでしょうか。
あなた:〇月〇日の〇〇時はいかがでしょうか。
美容室:あいにくその日時はすでに埋まっております。それ以外でご都合が良い日時はありますでしょうか。
あなた:●月●日の●●時はいかがでしょうか。
美容室:その日時でしたら、大丈夫です。そちらでお願いします。
あなた:かしこまりました。それでは●月●日の●●時にお伺いいたします。正面の入口から入って、〇〇様宛にお伺いすればよろしいでしょうか。
美容室:はい。問題ありません。
あなた:当日、お持ちするものは何かございますでしょうか。
美容室:履歴書をお持ちください。
あなた:かしこまりました。●月●日●●時に履歴書を持ってお伺いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
美容室:よろしくお願いいたします。
あなた:それでは失礼いたします。
【ポイント】
電話で面接の応募をするときには、必ず相手の状況を聞くことが大切です。「いまお時間よろしいでしょうか」など、自分都合にならないよう電話するようにしましょう。
また、面接日時や持ち物などは復唱することも重要です。復唱することで間違いがないかどうか確認することができます。
パターン②担当者が不在または電話に出られないとき
あなた:お忙しいところ失礼いたします。▲▲と申します。面接の件でお電話させていただきました。ご担当の〇〇様はお手すきでしょうか。
企業:あいにく、今〇〇は手が空いておらずご対応が難しいです。
あなた:かしこまりました。それでは、改めてこちらからお電話させていただきます。何時ごろですと、ご都合がよろしいでしょうか。
美容室:夜の7時ごろに再度お電話いただいてもよろしいでしょうか。
あなた:かしこまりました。7時ごろにまたお電話させていただきます。
美容室:担当の〇〇にも伝えておきます。よろしくお願いいたします。
あなた:こちらこそよろしくお願いいたします。それでは失礼いたします。
【ポイント】
担当者が忙しく電話に出られない場合、自分から折り返すことを伝えて、いつ頃電話するべきかを聞くことが望ましいです。
反対に担当者から折り返すこと もあります。パターン③では、相手から電話が来たときの対応の流れを紹介します。
パターン③担当者から折り返しの電話があったとき
あなた:お待たせいたしました。面接××の求人を拝見し、採用面接(サロン見学)を受けさせていただきたくさきほどご連絡いたしました。
以下、パターン①と同様。
【ポイント】
折り返しの電話を受けたときに、メモをしにくい場所や周りがうるさい場所にいるときには、少し待っていただいて静かな環境に移動すると良いです。
相手が聞き取りやすいかどうかを気遣いできていると印象が良くなります。
以上の流れを把握しておくことで、余裕を持ちつつ電話することができます。
【2】電話をするときに気を付けたいこと3つ
実際に美容室で働くとお客様と電話をすることがあります。
その時に、口調がはっきりせず聞き取りにくい、声のトーンが低くて印象が悪いと、お客さんはお店のことを不信に思います。
面接応募の電話も同じことが言えます。ですので、実際に自分が働くことをイメージして電話をするようにしましょう。
採用担当者や先輩美容師からお伺いしたところ、具体的に電話対応で見ているポイントは以下です。
電話をしていて気になることの1位は「声のトーン」でした。
聞きやすく、はっきり話しているかどうかを重要視しているという結果でした。
その結果、大事なことは
●声のトーンが明るく、聞きやすい速さでハキハキと話すこと
●電話に出やすい曜日や時間を分かっており、相手の状況に気を遣えること
●要件や働きたいことが伝わってくること
ということがわかりました。
声のトーンを明るく、聞きやすい速さでハキハキと話すこと
このような話し方ができるのは、美容室のオーナーや幹部からすると当然のことのようです。スタイリストやアシスタントの意見としては、一緒に働くスタッフとしての印象や採用担当者に引継ぎをするために重要になるという声がありました。
電話に出やすい曜日や時間を分かっており、相手の状況に気を遣えること
具体的には、自分の都合だけを考えている人は面接をしない、時間を割く気にならないという回答がありました。スタイリストからしても、時間を考えて電話をすることは美容師として当然という意見があります。
働きたいことが伝わってくること
オーナーや幹部の意見ですが、人情報をしっかり読んで、自分のキャリアに合っているかどうかや志望動機も簡単かつ明確に伝えられると良いということでした。働きたい意思を電話の時点で相手に伝えられると、面接でも取り組みやすいかもしれません。
また、職務別に電話対応で見ているポイントをインタビューしました。参考にしてください。
美容室のオーナーや幹部の声
・明るさや声の質、話の速度などの基本的なことは当然気になるが、こちらの状況を聞いてこないとがっかりする。※今の時間は大丈夫でしょうか?お時間いただいて申し訳ありませんなどの言葉遣いや気遣いがあると良い。
・電話の場合、こちらの状況を考えていない人(忙しい時間かどうかを聞かない人)は面接をしない。自分都合を感じるので時間を割く気にならない。
・仮に面接日程を決めた場合に、メモを取っているかどうかや復唱しているか気になる。
・求人情報をよく見てご自身のキャリアがマッチしているか、志望動機も簡単に明確に伝えられるか、などを気にはしているが、最終的には面接するようにしている。やはり会わないとわからない。
・電話の場合は先入観を持ってしまいがちなので、できればSNSやWeb申し込みの方が良い。今は特にWEB申し込みが助かります。
スタイリストの声
・言葉使いや明るさ、ハキハキ話しているかなどは、スタッフとして迎えた場合を想定して会話するので重要視している。掛けてくる時間や曜日は非常に重要で、美容師ならわかるだろう!と思うことがある。
・面接はオーナーや幹部がされるので印象を報告するために神経を使っている。
・逆に固定観念を排除するように気を付けている。
アシスタントの声
・電話に出ることが多いが、採用については先輩やオーナーに引き継ぐので、名前や目的をはっきり聞き取れるかが気になる。
・声のトーンや口調の丁寧さは引き継ぐときに聞かれるので注意して聞いている。・お客様と同じように接するので相手の丁寧さ、明るさなどが意外とわかる。
・一方的に話していると、気遣いがあまり出来ないのではと思う。
【3】電話しやすい曜日は水・木・金曜日で時間は要確認
美容室は土日や祝日などは来店するお客様の数が多く、採用担当者もお客様の対応であまり余裕がないことも多いです。
そのため、電話をかけるときは美容室側に気遣いできると良いでしょう。
アンケートでは、電話に出やすい日時は
●電話に出やすい曜日は水、木、金曜日
●時間帯は状況によるので確認して欲しい
という結果になりました。
土日と18時以降は電話しないほうが良いでしょう。
アンケート結果
美容室に電話をする日時は、水曜日・木曜日・金曜日のいずれかで、実際にかけてみて確認するのが良いようです。
【4】電話をスムーズに進めるために必要な準備物
続いて、電話をする前に準備しておくと良いものを5つ紹介します。
●静かな環境
●ペン・メモ帳・台本
●求人情報
●スケジュール帳
●質問事項のメモ
静かな環境
周りがざわざわしていると、相手の声が聞き取りにくいです。電話を自分からかける場合は静かな場所で、かけることをおすすめします。
ペン・メモ帳・台本
基本ですが、面接の日時や持ち物など、大切なことをメモしておくために準備しておくようにしましょう。メモをした後に、美容室を訪れる時間や持ち物を復唱すると良いです。
電話に慣れておらず、緊張や不安を感じる方は手元に会話の流れを書いた台本を準備しておくと良いでしょう。安心して電話することができます。
スケジュール帳
電話で面接する時間を決めることになります。すぐに面接の日時を提示できるよう、スケジュール帳を準備しておくようにしましょう。都合の良い日時を、聞かれることもありますので、事前に3つほど候補日時を出しておくとスムーズに伝えることができます。
求人情報
電話で聞こうと思っていることでも、求人情報に記載されていることもあります。電話をかける前には、求人情報を見るようにして、読めば分かることを聞かないほうがベターです。
ただし、読んでわからなかったことや疑問に思ったことは聞くべきです。
「求人情報に書いている〇〇ついて教えていただけますでしょうか。」という風に聞きましょう。
質問事項をまとめたもの
求人情報に載っていないことや疑問点などは質問リストとしてまとめておくと、スムーズに尋ねることができます。
WEBでの応募を希望する美容室もある
最後に、美容室の経営者や責任者にアンケートを取っていると、電話ではなくホームページのお問い合わせフォームや、SNSでの申し込みのほうが望ましいという声もありました。
今回、アンケートに答えていただいた方に電話とWEBのどちらが良い確認したところ、33人のうち15人はWEBの応募が良いと回答しています。
その理由として、「電話の場合、先入観を持ってしまうから」などがありました。
電話に慣れていない方は、WEBで申し込みをするのも良いかもしれません。ただし、WEBの申し込みでも気を付けるべき点はあります。
以下にWEBで応募する場合に美容師がチェックしていることをまとめますので、参考にしてください。
WEBの場合、記載事項が確実に記入されていること、コメント欄に記入があること、言葉使い、要件の明確さについて、よく見られます。
求められている事項に正確に記入して、コメント欄では簡潔に自分についてアピールすると良いでしょう。
まとめ
以上、美容室に面接の応募電話をするときのポイントを解説しました。
●相手の状況を気遣いつつ電話対応をすること
●電話越しに印象が良い話し方をすること
●電話する時間帯を選ぶこと
●電話する前に準備物を揃えること
電話をする際には、この4点に気を付けてかけるようにしてみてください。