美容師で健康診断書が必要になったら!病院・科目の選び方や失敗しないコツを紹介
美容師で健康診断の受診・診断書が必要となった際、よく挙がるお悩みとして以下のようなものがあります。
- ・どうやって受診する病院・クリニックを探せばいいの?
・何科を受信すればいいの?
・書類発行にいくらかかるの?
・診断書は規定のものでなければいけないの?
本記事ではこのような「美容師の健康診断・診断書の用意」に関する疑問や、スムーズに診断書を準備するための方法について解説します。
シーン別、美容師の健康診断で受信すべき項目とは?
美容師で健康診断の受信&診断書の提出が義務付けられているのは、以下の3パターンです。
- ・美容師免許の申請時
- ・サロンに就職・転職した時
- ・開業届の提出時
また診断書として提出が求められる書類は、以下の2つです。
・精神の機能の障害に関する有無
・結核や皮膚疾患の有無
1.「美容師免許の申請時」の受診項目と詳細
国家試験に合格し、美容師免許を申請する際の必要書類として「精神機能の障害の有無に関する、医師の診断書」の提出が求められます。「精神の機能の障害に関する医師の診断書」とは、美容師として施術・接客する上で問題となる「精神の疾患」がないことを証明するための書類です。
免許取得時は戸籍抄(謄)本などその他の必須書類とあわせて、診断書を郵送する必要があります。
診断項目:精神機能の障害の有無
提出方法:郵送
提出先:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター
受診先:地域の心療内科・精神科・内科・循環器内科を扱う、病院やクリニック(受診可否は病院・クリニックに要相談)
書類期限:診断から3カ月以内
診断書のフォーマットは「申請書類ダウンロードページ」より取得できるため、印刷して医師に必要事項を明記してもらいましょう。また必要事項に漏れがなければ、病院独自のフォーマットであっても構いません。
2.「サロンに就職・転職した時」の受診項目と詳細
新入社員・中途どちらであっても、新たにサロンへ入社した際には、地域の自治体に美容師免許などとあわせて「結核や皮膚疾患の有無に関する、医師の診断書」を提出しなければなりません。この場合は自身で直接ではなく、店舗を通じて保健所に書類を提出します。
診断項目:結核や皮膚疾患の有無
提出方法:雇用先
受診先:地域の内科・皮膚科・呼吸器内科等を扱う、病院やクリニック(受診可否は病院・クリニックに要相談)
書類期限:診断から1カ月以内(大阪市の場合)
診断書の様式は各病院・クリニックのものでも構いませんし、各地域の「理容所・美容所の変更等手続き」に関するページから指定のフォーマットをダウンロードすることも可能です。
3.「開設届の提出時」の受診項目と詳細
独立し自身で店舗を構える・あるいは共同経営者となれば、開設届の提出が必要です。その際にあわせて提出を求められるのが、先述した「結核や皮膚疾患の有無に関する、医師の診断書」となります。経営者だけでなく全従業員の診断書が必要となるため、スタッフには早めの受診・書類準備を呼びかけましょう。
診断項目:結核や皮膚疾患の有無
提出先:サロン所在地を管轄する保健所
受診先:地域の内科・皮膚科・呼吸器内科等を扱う、病院やクリニック(受診可否は病院・クリニックに要相談)
書類期限:診断から1カ月以内(大阪市の場合)
診断書の発行費用はどのくらい?
気になる診断書の発行費用ですが、金額は病院・クリニックによってまちまち。「3,000円~7,000円程度」が相場のようです。シンプルな検診のみで終わる場合は安くすみますが、その他の診断が付属する際はそこそこの費用が発生します。
料金は事前に電話・ホームページにて確認ができるため、予算内でおさまる病院・クリニックかを、予約時にあわせて聞いておくと良いでしょう。
美容師が健康診断を受けられる病院・クリニックの失敗しない選び方
意外と多いのが「診断書に必要な項目を扱っている病院・クリニックがわからない」というお悩みです。失敗しない病院・クリニック選びのポイントをご紹介します。
1.事前に電話で病院・クリニックに「診断書作成の可否」を確認
病院・クリニックは、事前に「診断書の作成可否」や「取り扱い科目」を確認しておくと安心です。場合によっては診断書に必要な科目を取り扱っていない病院・クリニックもあるためです。
ホームページには取り扱いが掲載されていないケースも多いため、予約と合わせて電話で直接病院・クリニックに問い合わせるのがおすすめです。またお医者さん・受付の方によっては「美容師免許の取得に必要な診断項目」を把握されていないこともありますので、自身で「どんな内容の診断書がほしいか」を説明できるようにしましょう。
【電話予約時に確認したい項目】
・診断書項目の受診・診断書の発行は可能か?
・診断書の発行にどのくらいかかるか?
・受診と診断書発行の費用はいくらか?
2.「美容師・理容師専門の健康診断」を取り扱っている病院・クリニックを選べば安心
診断のメニューに「美容師・理容師専用の健康診断」を扱っている病院・クリニックもあります。もし自宅近くにそういった病院・クリニックがあれば、書類作成や診断項目の選択まで、スムーズに進めてもらえるため安心です。
例えば大阪であれば、以下のようなクリニックが該当します。
■結核・伝染性皮膚疾患に関する健康診断書
診察・胸部レントゲン・診断書作成:6,000円(税込 6,600円)
■各種健健康診断(検診)・申請書・診断書
・美容師・理容師開設時健診 (3,300円)(レントゲン代別途3,150円)
・理容師美容師試験用「精神の機能の障害に関する医師の診断書」(3,300円) (当院に受診歴のある人のみ)
■診断書
美容師開設時診断書 3,000円(税別)
美容師免許登録診断書 3,000円(税別)
引用:医療法人 坂部委員
まとめ
美容師として診断書が必要となるタイミングは「新規免許取得時」「入社時」「開業時」の3つ、必要となる診断科目としては「精神の機能の障害の有無」「結核・伝染性皮膚疾患の有無」の2種類でした。
診断書の準備には「病院を調べて予約する」「受信する」「診断書の作成を待つ」など、案外時間や事前準備が必要なため、早め早めに取り掛かるのがおすすめです。
本記事を参考にすることで、あなたの診断書発行がスムーズに行けば幸いです。
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