【現役美容師アンケート】美容室で効果があった・なかった集客方法を調査
美容室の売り上げを大きく左右する「集客」。
ヘアサロンでは美容師さんも集客力が求められ、美容師さんは常に「効率的に集客するにはどのような方法があるのだろう?」と考えているものです。
そこで今回は現役美容師さん13人に、実際に行って集客効果があった・なかった方法についてアンケートを取ってみました。ぜひご自身の集客にお役立てください。
美容室で行っているポータルサイト以外の集客方法とは?
ほとんどの美容室ではポータルサイトをメインに集客を行っています。
ポータルサイトとはHOT PEPPER Beauty(ホットペッパービューティー)に代表されるようなもので、独自のクーポンを配信したり予約を取ったりできるサイトです。
ポータルサイトは無料・有料どちらもあり、多くのヘアサロンでは1つ以上のポータルサイトを利用しています。
そのため、今回はポータルサイト以外で行っている集客方法について現役美容師さんにお聞きしました。
紹介カード・紹介による集客
● 紹介カードやSNSを使っています。(30代・男性)
● 口コミと紹介のみで集客を行っています。(50代・男性)
多くのヘアサロンでは、お客様にお友達や知り合いを紹介してもらうことで集客しているケースが多いようです。
紹介してもらいやすいように、お店の住所や営業時間、電話番号などを記載した紹介カードを作ってお客様にお渡しする美容師さんもいらっしゃいます。
紹介は集客力が高く、さらに低コストで進められるのでおすすめです。
自社ホームページによる集客
● 自社ホームページ、紹介、Googleマイビジネス、ポスティング、SNSなどを活用しています。(30代・男性)
● ホームページ、紹介、Instagramを使っています。(30代・スタイリスト・美容師歴10年以上)
ヘアサロンの集客目的で自社ホームページを運用しているという回答も多く集まりました。
自社ホームページは美容室の特徴や雰囲気を伝えやすく、所属美容師やスタイルといった画像も好きなだけ掲載できるので、作成したおくことをおすすめします。
SNSによる集客
● Instagramを使っています。(30代・スタイリスト・美容師歴10年以上)
● 各SNSやInstagramを活用しています。(男性・20代)
美容師さんも集客でSNSを使う人が増えていますが、中でもInstagramを使っているという回答が多く集まりました。
画像や動画がメインであるInstagramは、ヘアスタイルやカラーのイメージを伝えるのに最適です。
許可を得られたお客様のbefore・after動画なども発信していけば、ユーザーもイメージしやすく、集客につながるでしょう。
その他の集客方法
● 特に何もしていません。(20代・スタイリスト)
その他の集客方法として、お客様にお渡しする名刺の裏にLINEを載せるという回答もありました。
またポータルサイト以外では集客していない美容師さんもいらっしゃるようです。
美容師さんが今まで行った集客で効果を感じた方法とは?
現役美容師さんが今までに行った集客方法で、特に効果を感じたものを聞いてみました。
紹介で感じた効果
● 紹介をしてもらえるようにお客様1人に対して名刺を数枚渡して、家族や友人を紹介してもらう方法は効果がありました。(30代・スタイリスト・美容師歴10年以上)
● 紹介は、お客様に真摯に向かっていると自然と増えました。(50代・男性)
効果があった方法としてもっとも多かった回答は「紹介」でした。
紹介してもらえるよう複数枚の名刺をお客様に渡すなど、工夫している美容師さんもいらっしゃいました。
SNSで感じた効果
● Instagramは集客効果がありました。(20代・男性)
SNSを活用した集客方法としては、TikTokとInstagramが人気でした。
TikTokはInstagramよりも投稿できる動画時間が長く、動画編集機能も多く搭載されています。
アプリ内で手軽に編集したい美容師さんには、TikTokもおすすめです。
モデルハントで感じた効果
施術させてもらうモデルさんを探すモデルハントは、美容師さんにとって重要なお仕事の1つです。
モデルさんに報酬を支払ったり無料でカットしたり条件は様々ですが、ハントをきっかけにサロンを気に入ってもらえれば、集客に直結します。
その他効果を感じた集客方法
● 時間が限られている中なので、次回予約を行う事で効果的に集客できます。(20代・美容師歴5年以上10年未満)
集客の1つとして次回の予約を取っておくという回答もありました。
お客様1人1人にかけられる時間は限られており、いかに短時間で効率よく集客するかも美容師さんにとって重要なスキルの1つです。
過去に行った集客で効果を感じなかった方法はありますか?
実際に美容師さんが行った集客方法の中で、効果を感じなかったものについても聞いてみました。
チラシ
● チラシは時期によっては反応がありますが、なかなか集客に繋がりませんでした。(30代・男性)
紙媒体のチラシは集客効果がなかったという回答が複数ありました。
エリアやターゲットの年齢層によっては、紙のチラシは効果がないのかもしれません。
サロンに合っていないSNS集客
SNSによる集客に効果を感じる美容師さんがいる一方で、サロンの雰囲気に合っていない集客で効果を感じなかった美容師さんもいるようです。
【新規・リピート別】美容室の集客をアップさせるポイント
新規のお客様とリピーターのお客様では、集客のポイントが異なります。
そこで新規と既存のお客様別に集客力をアップさせるポイントについて、現役美容師の方にアンケートを取りました。
①新規のお客様を集客するポイント
まずは新規のお客様について、集客をアップさせるポイントをご紹介します。
紹介に注力する
● 手作りのカードを使って渡しています。(20代・スタイリスト)
新規顧客の集客では、リピーターのお客様に紹介してもらう方法を挙げる方が複数いらっしゃいました。
サロンの強みを発信する
● 美容師の顔出しと、お店の雰囲気を伝えることです。また何がウリかを明確にすることもポイントです。(30代・スタイリスト・美容師歴10年以上)
ヘアサロンによって雰囲気や強み、ターゲット層はさまざまです。
自店舗の強みを打ち出すことで、ターゲット層のお客様を引き寄せる効果が期待できます。
ポータルサイトの活用
利用者が多いポータルサイトで集客をしているという回答もありました。
やはり、ヘアサロンの集客方法としてポータルサイトは人気のようです。
②既存のお客様を集客するポイント
次は、既存のお客様を増やすポイントについてご紹介します。
次回につながる接客やカウンセリングを行う
● 次回の提案を行ってストーリーを伝え、共感してもらうことがポイントです。(40代・スタイリスト・美容師歴10年以上)
● 次のスタイル提案や次回来店の予約、来店の目安をしっかりとお伝えしています。(30代・スタイリスト・美容師歴10年以上)
既存の客様の集客では、カウンセリングを挙げる回答が多く集まりました。
次回の提案や来店の目安をきちんと伝えることで、お客様に「次もこのサロンに予約しよう」と思ってもらえます。
お客様の理想を共有する
リピーターさんを獲得するために、お客様のなりたい姿を共有することもポイントです。
お客様としては、「このサロンなら自分の理想を叶えてくれるかもしれない」と期待値が高まります。
③新規のお客様・既存のお客様両方を集客するポイント
新規・既存のお客様の集客について、その他に集まった回答をご紹介します。
集客ターゲットを絞る
● ターゲット顧客を確立してアプローチしていくことです。(30代・男性)
集客のポイントとして「ターゲットを絞ること」という回答も複数集まりました。
もっと集客したい、と思うとターゲットがブレることもあるので、忘れないようにしたいポイントです。
消費者の目線に立つ
● 既存のお客様に真摯に向き合えるかがポイントです。(30代・男性)
集客のためにはお客様の目線に立つことが大事、という回答も複数ありました。
「数あるヘアサロンから自店舗を選ぶポイントは何だろう?」
「次回も自店舗を予約する理由は何だろう?」
など、消費者の目線に立って考えることで、お客様に寄り添ったアイデアが生まれるでしょう。
まとめ
美容師さんの集客方法について、効果的なものと効果がなかったものや集客のポイントをご紹介しました。
この記事をまとめます。
● 美容師さんの集客方法は、ポータルサイト以外では紹介やSNS、自社ホームページなどがある
● 新規の集客では紹介やサロンの強みを発信すること、既存の集客ではカウンセリングなどが有効
ヘアサロンや美容師さんにとって、集客はいつの時代も大きな課題の1つです。
今ではSNSなど新しい集客方法も出てきているので、ツールやトレンドは押さえておいて損はありません。
JOBOONでは美容師さんに役立つコラムを掲載しているので、ぜひ参考にしてください。