うざい先輩美容師の特徴とは?悩める後輩の本音&対処法を解説

 

「職場の先輩がうざすぎて、一緒に働くのが辛い」
「先輩が苦手すぎて、出勤するのが億劫になってきた」

 

そんな迷惑な先輩美容師の存在に、日々悩まされている後輩の美容師さんは少なくないようです。

 

実際、今回の記事を執筆するにあたり、美容師25名に「先輩美容師に『うざい』と感じたことはありますか?」とお聞きしたところ、なんと25名中24名「うざいと感じた経験がある」と回答されました。

 

怒っている美容師

 

この記事では、そんな接しているだけでストレスのたまる「うざい先輩美容師の特徴」や「面倒な上司に対処する方法」について、現役美容師のリアルな意見も交えながら解説いたします。

 

・現在、嫌いな先輩が職場にいて悩んでいる
うざい上司のせいで、店を変えたくなっている
面倒な先輩美容師ヘの接し方を知りたい

 

上記に1つでも当てはまる方は、ぜひご一読ください。

うざい先輩美容師に共通する7つの特徴& 悩める後輩の本音

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「自分勝手なうざい先輩美容師」は、おおよそどのサロンに行っても1人は存在するものです。

 

これまで接してきた先輩のうち「特に苦手・嫌い」と感じた美容師の特徴について、現役美容師25名に教えていただきました。

 

1.機嫌の良い時・悪い時で態度が違う

うざい先輩美容師に見られる特徴、1つ目は「機嫌の良い時と悪い時で、周囲への態度が異なる」ことです。

 

このタイプは何か気に食わないことがあると、急に暴力的な発言をしたり後輩に嫌味を言ったりして、周囲を不愉快な思いにさせてしまいます。

移動先の店舗で出会った人で、その先輩の機嫌次第1日の過ごしやすさが決まっていた。

機嫌が悪いと、すぐに暴言・お前呼びをされる。お客さんから見えない場所で殴られることもありました。

 

毎日その先輩の機嫌取りに行っているような感じで、当時はサロンワークを心の底から楽しめていませんでした。今は移動し、その先輩とも会わなくなりましたが。

(20代 男性美容師)

 

2.自分の売り上げしか考えていない

うざい先輩美容師の特徴、2つ目は「自分の売り上げしか考えていない人」です。

 

自分の成績のためであれば、他スタッフや後輩が犠牲になるのは「当たり前」と考えているタイプです。

以前の職場ですが、かなり自分よがりの先輩がいました。

いつも僕が担当するお客さんの日、たまたま僕が休みだったのですが、お客さんに向かってボクの実力不足や評価を下げるようなことを平気で言っていたそうです(後日同僚から聞いて知りました)。

 

「僕だったらもっとうまくやるんですけど、指名変えときます?(笑)」などの発言もあったみたいで、そこまでして自分の評価が欲しいのかとドン引きしました。

(20代 男性美容師)

3.頭ごなしに怒ってくる

うざい先輩美容師、3つ目の特徴は「こちらの意見に耳を貸さず、頭ごなしに怒る人」です。

 

このタイプは何か気に障ることがあると急に沸点があがり、気が済むまでこちらが何を言っても怒鳴り散らす・相手を批判し続けるという傾向があります。

数年前まで一緒に働いてた人に、人の話を聞かずにブチぎれる人がいました。

一度、その人から教わったやり方とは異なる方法で施術したとき、めちゃくちゃに怒鳴り散らされたことがありました。

 

実際はオーナーから「こっちの方法で施術してほしい」と言われ守っただけなのですが、いくら説明しようとしても「お前は俺のことをなめている」と言われ、30分以上一方的に暴言を吐かれ続けました。

 

あれ以来、なるべく「この人と関わらないようにしよう」と決意、最低限だけ話すようにしてました。

(20代 女性)

4.上には媚びて、後輩にだけ高圧的

うざい先輩美容師の特徴、4つ目は「オーナーや上司には媚びるのに、後輩にだけ高圧的な人」です。

 

自分より立場が上の人の前では「良く気の利く後輩」を演じている一方、自分より立場が下の人間には、平気で雑務を押し付けたり軽視する発言をしたりという二面性が見られます。

上にだけ良い顔をする、大嫌いな先輩がいました。オーナーや上司に対しては、媚びる・褒める・愛想よくする

 

その一方で私や年次が下の人間には、すぐに自分の仕事を押し付ける、「そんなに仕事できないなら辞めれば?」など心無い発言をされることもありました。

 

態度があまりにも違っていて、正直私たちも人として引いてました。

(20代 女性)

5.男女で態度を変える

うざい先輩美容師の特徴、5つ目は「男女で態度を変える人」です。

 

男性・女性ともに「同性の後輩には厳しく、異性の後輩には優しい」など、性別によってコロコロと態度を変える美容師は一定数存在します。

アシスタント時代の先輩が、男女への態度差が露骨な人だった。

 

男性にとにかく厳しい方で、話しかけても無視がデフォルト。一方で女性にはむちゃくちゃ優しいので、関わるのがストレスでした。

(20代 男性)

もう辞められた方ですが、むちゃくちゃ男好きな先輩がいて、かなり苦手でした。

 

同性の後輩にはいつもイライラしたような態度のくせ、後輩や同僚の男性と話すときはいつも機嫌が良く、距離が近かったりボディタッチも多かったりと、正直見ていて「なんだこの人」と思ってました(笑)

 

同じ女性でも、自分より先輩の方には愛想が良かったので、そういうところも嫌いでした。

(20代 女性)

6.面倒な仕事をしない・後輩に押し付ける

 

うざい先輩美容師の特徴、6つ目は「面倒な仕事は一切引き受けず、全て後輩に押し付ける人」です。

 

掃除や買い出し・受付や集客活動など、接客や施術以外の面倒ごとは、全て自分より下の立場の人間にやらせるタイプが該当します。

一つ違いの女性でしたが、とにかく仕事を押し付けられていました。

 

特にすごく暑い日や極寒のビラ配りなどは、必ず「ついでに代わりでやっといて」と言われ、でも当時は先輩だし気まずくなりたくなかったので嫌々引き受けていました。

 

今思えば普通に断って、さっさと帰ればよかった。

(20代 女性)

7.興味のない話を延々としてくる

うざい先輩の特徴7つ目は「自分にとって興味のない話を、時間を問わず延々としてくる人」です。

 

ただでさえ労働時間が長く、休憩やプライベートの時間が取りづらい美容師の仕事。そんな中、興味のない先輩の話で長時間拘束されることは、後輩にとってストレス以外の何物でもありません。

前の職場に、一生元彼の話をしてくる先輩がいた。何か話しているとすぐ「私の元彼もさ~」という話題になり、どうでもいい元カレの武勇伝を延々と聞かされる。

 

休憩時間が被ったら「地獄」でした。そのくせ、こっちの話には興味ゼロ。

なるべく仕事以外関わらないよう、細心の注意を払ってました。出勤かぶってない日はガッツポーズしてました。

(20代 女性)

以上、うざい先輩美容師に該当する7つの特徴でした。

 

調査の結果、「うざい」とされる先輩美容師の方々には

 

相手の気持ちを考えた言動、発言ができない
・横暴、人の意見を聞き入れられない
自己中心的で、自分のことしか考えられない

 

といった傾向が、共通して見られることがわかりました。

 

うざい先輩から解放されたい!店を変えず対処する方法

怒っている女性美容師

 

「あの先輩ともう関わりたくない!」
「正直、顔を見るのも不快だ」

 

そうは言いつつも、すぐに先輩との関りを絶ち、ストレスから解放されることは実際のところ現実的ではないでしょう。

 

25名の現役美容師に協力いただき「これまで現場に苦手な先輩美容師がいたとき、どうやって対処しましたか?」という問いに答えてもらいました。

 

苦手な先輩美容師がいた際、どのように対処しましたか?

 

 

【回答一覧】

なるべく関わらないようにする26.3%
とにかく耐える21.1%
反抗せず、おとなしく言うことを聞く15.8%
・オーナーへ相談する …10.5%
・その場だけうまく話を合わせる …10.5%
・気にしない、聞き流す …10.5%
・話は聞くが、こちらから話題は振らない …5.3%

 

 

うざい先輩美容師への対処法として、最も多く票が集まったのが「最低限の仕事以外、なるべく関わらないようにする」という意見で、回答の4分の1を占めました。

 

また次点で多かったのが「辛くてもとにかく耐える」「おとなしく言うことを聞く」など、どちらかと言えば波風を立てず、自分が我慢することで穏便にやり過ごすという方が多いようでした。

 

一方で「オーナーに相談する」「先輩より上の立場の人に聞いてもらう」など、先輩よりさらに権力のある人を頼ることで、環境の改善を図ったという方も少数ながら見受けられました。

 

先輩がうざいから店を変えるのはアリ?体験者に聞いてみた

美容師のストレス

 

「先輩美容師が、どうしても嫌いすぎて耐えられない」という方の中には、いっそサロンを変えることで、先輩美容師との関係を断ち切りたいという場合もあるかもしれません。

 

その一方で「そんな理由で店を変えてしまって良いのか」「先輩は苦手だが、新しい店に変わるのも怖い」など、勤め先を変えることに不安を抱く美容師さんも少なくないはずです。

 

以下では、実際に「うざい先輩美容師」を理由に勤務先のサロンを変えたという、現役美容師さん12名に当時の感想をお聞きしました。

 

Q1.サロンを変えて、良かったですか?後悔していますか?

サロンを変えて良かったのアンケート

 

【回答一覧】

とても良かった66.7%
どちらかと言えば良かった16.7%
どちらかと言えば後悔している…8.3%
後悔している…8.3%

 

「人間関係を理由にサロンを変えたこと」について、結果的に良かったか・後悔しているかをお聞きしたところ、全体の83.4%「とても良かった」「どちらかと言えば良かった」と、店を変えたことにポジティブな感想を抱いていることがわかりました。

 

Q2.上記の回答の理由を教えてください。

 

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続いて「サロンを変えて良かった」「サロンを変えて後悔している」と、それぞれ回答した理由についてお聞きしました。

 

「サロンを変えて良かった」という美容師さんの理由

変えてよかったです!

 

どこに行っても「面倒な先輩」という悩みはつきものではありますが、以前の店舗に比べると暴言・嫌味に耐えることもなくなり、精神的なストレスが激減しました。

 

僕は某有名チェーンから田舎の小規模サロンへ移動しましたが、大型店より小さなところの方が自分には合っていると思いました。

(30代 男性)

思い切って、店を変えて良かったです。前は終業後も先輩の愚痴、タバコなどに毎日付き合わされていましたが、今のお店になってから早く帰れるようになり最高です。

 

働く環境がとてもよくなりました。先輩との相性も、今の店の方が良いです。

(20代 女性)

今のサロンに変えてから、毎日の業務がまた楽しくなりました。

 

以前の店舗では、激務の中、「指名を取れている奴がえらい」みたいな風潮が強く、毎日売れている嫌いな上司の機嫌取りをしてました。

 

先輩からの暴言による精神的ストレスで、1年で10キロ痩せてしまい、退職前は周りからも心配されるくらいやつれてしまいました。

 

退職後、「次の職場では絶対、精神的に安心して働けるサロンを選ぼう」と決意していたので、かなり慎重に知り合いの評判や口コミ、実際に足を運んだりして、今のサロンを見つけました。

 

今の職場は精神的に大人な方ばかりで、オーナーさんも理解があり、ようやくお客さんだけに向き合って仕事できるのが嬉しいです。

(20代 男性)

「サロンを変えて後悔している」という美容師さんの理由

先輩、オーナー含め苦手だったのと忙しすぎたのを理由に、新卒で入った店を3年目に変えました。

人間関係の煩わしさと激務が嫌で、かなり規模の違う小さなサロンに移り半年くらい過ぎましたが、いまは逆に物足りなくて悩んでます。

人間関係も、オーナーとその奥さん・もう10近く歳の離れた女性2名なのですが、別に嫌なことは言われませんが話も合わず、時々他店の子の話を聞いてさみしい気持ちになります。

(20代 女性)

前のサロンも嫌だったが、結局いまの店にも苦手な先輩は何人かいます。

さっきまで普通だったのに急に不機嫌になる人、お客さんの前でバカにしてくる人、人間的にどうなのって思う。

ある程度、どこの店にも嫌な人は存在するので、店を変えれば絶対改善されるってわけではない。

(20代 女性)

調査の結果、店を変えた美容師さんのうち多くの方が

・店を変えたことで、以前の人間関係によるストレスが解消された
・嫌な先輩がいなくなり(減り)、仕事に集中できるようになった

ポジティブな感想を抱いていることがわかりました。

 

 

一方、店を変えたものの「後悔している」と回答している方の理由としては

・店を変えても、やはり嫌いな先輩は一定数いるから
スタッフの年齢やサロン環境が、自分と違いすぎるから

といったものが挙がりました。

 

 

まとめると、煩わしい上司など「人間関係」を理由に別のサロンへ環境を変えることは、仕事のストレスを軽減する上で非常に有効な手段と言うことができるようです。

 

ただし、移動先のサロンで同じような失敗を繰り返すリスクもあるため、店を変える際には事前のリサーチや、実際に働いた際のイメージトレーニングを十分に行い、後悔しない店舗選びを行うことが重要です。

 

もし現在「人間関係を理由にサロンを変えようかな」と悩んでいる方は、サロン選びのコツを詳しくまとめた、以下のコラムもぜひ読んでみてください。

 

→ 【コラム】美容師必見「就職先の失敗しない選び方」を役職別・8つのチェック項目で解説

 

 

まとめ

笑顔で先輩スタイリストに接する男性アシスタント

 

今回は誰もが一度は悩まされた経験があるであろう「うざい先輩美容師」をテーマに、その特徴や環境別の対処方法について、現役美容師の声を交えてご紹介しました。

 

本来、お客さんのためや自分の技術アップのためを思って取り組みたいサロンワークに、面倒な上司のせいで集中できないのはとても勿体ないことです。

 

万一、仕事に支障をきたすレベルで先輩や人間関係に悩まされているのであれば「店長やオーナーなど、上にSOSを出す」「思い切ってサロンを変える」など、早期に何かしらの対策を打つことが望ましいでしょう。

 

あなたが心の底から安心してサロンワークに臨めるよう、応援しております。

 

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