リラックスできる美容室の作り方 | 心配りや内装の工夫
「何度も来たくなる!」そんな美容室の条件の1つに、”リラックスできること”が挙げられます。
リラックスできることで人気のある美容室の多くが、お客様が安心できる気遣いをしたり、ゆっくりと時間を過ごせる内装の工夫をしているようです。
今回の記事では、お客様がリラックスできる美容室の作り方を、具体的にお伝えしていきます。
"美容師の気遣い"でリラックスできる美容室を作る
リラックスできる美容室を作るためには、まず美容師1人1人の気遣いが必要です。
“自分たちの手でリラックスを生み出す!”という心がけを、持つようにしてみましょう。
たとえば、以下で挙げるリラックスを生み出すための工夫点は、美容師個人で意識するだけでなく、マニュアルとしてサロンスタッフ全員に共有しておくことも効果的です。
- ・マッサージを取り入れ、シャンプーを丁寧に行う
- ・シャンプー時にホットタオルを使用する
- ・カウンセリングシートを書いてもらい、事前にスタイルの好みや、会話が好きかどうかを把握する
- ・その日に行う施術の説明を丁寧に分かりやすく行う
- ・できるだけスピーディな施術を行う
- ・大きな物音を立てない
- ・三面鏡を置き時間の間は閉める ……etc
基本的には、お客様が不安を感じる要素をできるだけなくす工夫をしたり、施術時の小さな気遣いをすることが、リラックスできる美容室を作るコツと言えます。
さらに、美容師自身が、リラックスできる美容室を作るために工夫できることには、大きく分けて「サービスの工夫」、「コミュニケーションの工夫」があります。
美容師がサービスで生み出すリラックス
「リラックスできて、何度でも来たくなる美容室」を作るために、サービスで付加価値を付けることも1つの方法です。
例えば、美容院では定番になりつつあるドリンクのサービス提供。
市販のお茶やコーヒー、ジュースをお出しするのは普通のことですが、コーヒー豆や紅茶を美容院のオリジナルブレンドにして、より深い味わいを感じてもらおうと試みているサロンもあります。
また、ドリンクと同じく定番になっている、施術中の雑誌の貸出。
お客様の好みに合う雑誌を数冊セレクトして持って行くことが大半ですが、より気に入った雑誌を好きに読んでいただくために、電子書籍を貸出しているサロンもあるのです。
行き届いたサービスにより、リラックスできて、ゆっくり時間を過ごすのが苦ではない美容院になれば、顧客単価が上がって、サービス提供にかかる費用がマイナスにはならないという推測ができます。
美容師がコミュニケーションで生み出すリラックス
お客様にリラックスをしていただくためには、美容師がうまくコミュニケーションを取ることも大切です。
お客様のお話を親身になって聞き、施術中に担当を変えることはしないで、お客様に美容院を「自分だけの空間だ」と思ってもらえることが理想的です。
さらに、大事なのは会話だけではありません。
何かしてほしいことや、我慢をしていることがあっても、すぐには言わないお客様が多いので、そうした気持ちをできるだけ察知する努力をしましょう。
例えば、お客様が寒そうにしていたら膝かけを持って行ったり、長時間の施術であれば、途中でお手洗いの確認をしたり、お客様の目線に立った声かけを行ってみて下さい。
“内装の工夫”でリラックスできる美容室を作る
リラックスできる美容室を作るためには、美容師の言動の工夫だけでなく、内装の工夫もとても重要です。
リラックス感を重視している美容室の多くが、スタイリッシュで洗練された内装ではなく、アットホームでナチュラルな雰囲気の内装にされています。
- ・角のないインテリアを揃える
- ・アースカラーのインテリアを揃える
- ・女性スタッフに女性目線でインテリアを選んでもらう
- ・観葉植物を置く
- ・熱帯魚など生き物を置く
- ・電気を自然光に近い色味にする
上記は、リラックスできる美容室を作るために、実際に行われている内装の工夫の例です。
あとは基本的なことですが、雑多な雰囲気にならないように、常に整理整頓も心がけます。
主婦層からの支持を得たい美容院では、お子さんを安心して遊ばせてあげられるキッズスペースの完備もされているようです。
さらに、インテリアの雰囲気に合わせたBGM選びにも、こだわられることをオススメします。
リラックス感重視なら、ジャズなどあまり騒がしくない音楽を、音量控えめでかけるといいでしょう。
リラックスできる美容室を作るには「ゆとり」が大切
以上、リラックスできる美容室の作り方について、お伝えしました。
リラックスできる美容室を作るために必要なのは、「ゆとり」感です。
1人1人のお客様に合ったゆとりのあるコミュニケーション、ゴチャゴチャしていないゆとりのある内装、それに加えて心のこもったサービスがあれば、きっとリピーターも増えるはずです。
また、やることがいっぱいで忙しい時があると思いますが、目に見えて分かるようにバタバタしないような配慮も必要です。
美容師の”焦っていて余裕のない気持ち”は、お客様に伝わり、不安に思われてしまう可能性があります。
簡単なことではないかもしれませんが、忙しい時間帯でも、常に周りを意識する「ゆとり」を持つ努力をしましょう。
これからリラックスできる美容室を作りたいという方は、必ず顧客目線に立って、自分だったらどんな心配りがあればいいか、どんなインテリアだと落ち着くかを考えましょう。
ただ闇雲に落ち着きそうなお店を作ろうとしても、方向性が定まらず失敗しがちです。
万人がリラックスできる美容室を作るのではなく、ある1人のお客様に心からリラックスしてもらうための美容室を作ることを意識すれば、何か見えてくるものがあるかもしれませんよ!