美容師免許でできる仕事11選 | 資格必須の職業からスキルを活かせる働き方まで
「美容師免許」は厚生労働省の指定する国家資格です。国に認められた公式な資格であるからこそ、「免許を持っていることで有利になる仕事」や「そもそも免許なしではできない仕事」が存在します。
今回は「美容師免許」を取得することで活躍できる “11の仕事” をご紹介します。これから美容師免許の取得を考えている方、資格を活かして再就職を考えている方は、ぜひ今後のキャリア形成のためにご一読ください。
・美容師免許が「必須」な仕事がわかる。
・美容師免許を持っていると「有利」な仕事がわかる。
・仕事内容や年収、なり方などイメージがつく。
美容師免許が必須な美容の仕事6選
まずは「サロン美容師」以外で、美容師免許が必須とされる仕事について見ていきましょう。
1.アイリスト
アイリストは、まつ毛エクステンション(マツエク)やまつ毛パーマの施術を専門に扱う、まつ毛のプロフェッショナルです。アイリストとしてお客様のまつ毛を施術するためには、国家資格である美容師免許を取得する必要があります。
まつ毛エクステンションの施術は、美容師法に基づく「美容」に該当しますので、施術者には美容師の免許が必要です。また、美容師法では、「美容師は、美容所で美容を行わなくてはならない。」とされているため、届出されていない美容所においてまつ毛エクステンションの施術を行うことはできません。
(厚生労働省「まつ毛エクステンションの危害」より)
仮に美容師からアイリストへ転職を考える場合、まずは専門スクール等に通いながら、アイリストとしての技術を習得する必要があります。また中には未経験から採用しており、入社後に1から技術を学べるサロンもあります。
2.アイブロウリスト
アイブロウリストとは、眉のスタイリングを専門に扱う眉毛のプロフェッショナルです。丁寧なヒアリングに基づき、お客様の顔が魅力的に見える眉毛デザインを施します。
アイブロウリストにも美容師免許が必須であり、アイブロウの専門スクールでは「美容師免許の取得」を入学要件としているところも多いようです。スクール自体は10時間~30時間ほどで履修できるものが多く、仕事と掛け持ちながら通えるものが多いようです。
・アイブロウリストの平均年収:不明
・アイブロウリストの必須資格:美容師免許
3.カラーリスト
カラーリストとは、スタイリストの中でも「ヘアカラーのみ」を専門で扱う職業のことです。ヘアカラーの専門店で働くか、通常のサロンであれば、カラーのタイミングで複数のお客様を並行して施術するのが一般的です。
「ヘアカラーのプロ」であるため、色彩やカラーリングに関する深い知識と技術力が求められる仕事です。サロン施術の中でも、とりわけ「ヘアカラーが好き」「色を扱うのが好き」という方にお勧めの仕事です。
4.スパニスト
スパニストとは、頭皮ケアである「ヘッドスパ」の施術を専門に扱う仕事です。シャワー台にてお客様の頭皮をマッサージし、リラクゼーション効果を高める、あるいは頭皮環境の改善を促します。
「洗髪」をする仕事であるため、施術には美容師免許の資格が必要です。職場としては通常の美容室か、ヘッドスパの専門店・リラクゼーションサロン等で働く方が多いようです。
5.訪問美容師
訪問美容師とは、病気や怪我・障害など、何らかの事情でサロンまで足を運べない利用者のために、自宅や介護施設へ出張してヘアカットやカラーなどを施術する仕事です。お客様が自ら来店するサロンとは異なり、店舗を持たないのが特徴です。
高齢化社会が叫ばれる昨今、お年寄りや要介護者が主なお客さんとなる「訪問美容サービス」の需要は年々増加しつつあります。また訪問美容師として活動するためには、最低限の「介護福祉」に関する知識を習得することが望ましいでしょう。
・訪問美容師の平均年収:不明
・訪問美容師の必須資格:美容師免許
6.ヘアメイクアップアーティスト
ヘアメイクアップアーティストとは、俳優さんやモデルさん等、演者さんのヘアアレンジやメイクを担当する仕事です。テレビや映画・CMなどのヘアメイクをはじめ、ファッションショーや結婚式場、写真スタジオなど活躍の場は多岐にわたります。髪に関する施術をおこなうため、多くの事務所・現場では美容師の国家資格が必要です。
またヘアセットだけでなくメイクの技術も必要なため、転職の際には改めて化粧品やメイクの必要知識・技術を磨く必要があるでしょう。メイクアップに関する資格取得やスクールに通ってみるのもおすすめです。
・ヘアメイクアップアーティストの平均年収:正社員 323万円(※参考:求人ボックス)
・ヘアメイクアップアーティストの必須資格:美容師免許(必須の場合が多い)
美容師免許が活かせる美容関係の仕事5選
続いては美容師免許が必須ではないものの、資格や美容師としてのキャリアが活かせる、美容関係の仕事を5つご紹介します。専門学校時代に培った美容に関する知識や経験が、次の仕事へ活かせる場合も少なくありません。
1.着付け師
着付け師とは結婚式や成人式などの場で和服を着る人に対し、着物の着用をおこなう仕事のことです。着物のプロとして着付けだけでなく、着物や小物の選定・似合うヘアメイクのアドバイス等をおこなう場合もあります。美容師免許があれば、ヘアセットのサポートもおこなえるため重宝されるでしょう。
職場としては結婚式場や写真スタジオ、着物の販売・レンタル店などがあります。
・着付け師の平均年収:正社員 240万円~280万円前後(※転職ステーション参考)
・着付け師の必須資格:特になし(ヘアセットをする場合は美容師免許が必要)
2.ウィッグアドバイザー
ウィッグアドバイザーは、お客様に似合うウィッグ選びから販売、サイズ調整までをサポートするウィッグのプロフェッショナルです。ウィッグの専門メーカー、ショップなどで働く場合が多く、職場によっては美容師免許の取得者が優遇されることも多いです。
・ウィッグアドバイザーの平均年収:不明
・ウィッグアドバイザーの必須資格:特になし(美容師免許が優遇される場合がある)
3.エステティシャン
エステティシャンは、お客様の全身に対するボディメイクや肌質の美化を目的に、エステ施術をおこなう仕事です。主な仕事内容としては顔の施術である「フェイシャルケア」、腕や腹部など身体を施術する「ボディケア」、医療行為の必要がない「美容脱毛」などが挙げられます。
お客様へのカウンセリングやマッサージ技術など、美容師時代のスキルを活かしやすい職種と言えるでしょう。必要資格は特にありませんが、必要な手技を学ぶため働きながら「エステティックスクール」等に通うこともあります。
4.美容部員
美容部員とは、お客様のお悩みや希望に応じて、店頭でメイクやスキンケア・適切な化粧品の提案などをおこなう仕事です。主な仕事場は百貨店や化粧品専門店・ドラッグストアなどで、プロの視点からお客様の肌質にあうメイクをアドバイスします。
美容部員として活躍するには、メイクやスキンケアの基礎知識はもちろん、メイク技術やお客様への気配りある接客力なども求められます。必要資格は特になく「化粧品や美容が大好き!」という思いがあれば、美容師の経験を活かしながら活躍できる職業です。
5.美容ディーラー
美容ディーラーとは、美容室にシャンプーやトリートメント・カラー剤など、必要な美容商品を卸す「卸売り」をおこなう職業のことです。また商品を提供するだけでなく、サロン向けの新商品紹介や営業・販促のアドバイス、商品の使い方レクチャーなど、様々な角度から美容室へのサポート業務をおこないます。
主な営業先が「美容室」となる美容ディーラーの仕事は、美容師時代に磨いた美容知識や経験をダイレクトに活かすことが可能です。職務内容が多く忙しい分、やりがいをもって取り組める仕事でもあります。
・美容デイーラーの平均年収:不明
・美容デイーラーの必須資格:特になし
【おすすめ記事】美容師の経験はディーラーへの転職に活かせる? | 仕事内容ややりがいを紹介
まとめ
美容師免許を活かせる11の仕事をご紹介しました。気になる職、活躍できそうな職はありましたか?美容師免許という国家資格を取得していることは、お客様に信頼される上で大きな武器となります。キャリアを選択する際、「免許が活かせるか」は必須ではありませんが、1つの選択基準にしても良いかもしれません。
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