美容室のインスタグラムを最大限に活用する秘訣 | 美容師50人にインタビュー

 

美容室のPRやスタイリストのブランディングのために、SNSを活用することはもはや常套手段。

 

近年特に重視されてきたのは、人気SNS「Instagram(インスタグラム)」の活用です。

 

写真ありきの投稿が受けているインスタグラムは、見た目重視の美容業界・アパレル業界と相性が特に良く、これをうまく活用できるかどうかに、新規顧客数や実力あるスタイリストの求人応募数が左右されると言っても過言ではありません。

 

今回は「美容室としてインスタグラムを更新するのが、意外と難しいな……」と悩むサロンオーナー・スタイリスト・アシスタントに向け、美容室のインスタグラム活用の基本をお伝えします。

【美容師50人に聞いた】インスタグラムの更新頻度とアップ内容

美容室として初めてインスタグラムを運用するにあたり、意外と疑問になることが多いのは「どのくらいの頻度で更新していけばいいのか?」「どんなことを更新していけばいいのか?」という点です。

 

そこで今回は、実際にインスタグラムを活用している50人の美容師に、インスタグラムの更新頻度やアップ内容についてインタビューしてみました。

 

 

美容室インスタグラムの更新頻度は「2~3日に1度以上」が過半数

 

「美容室のインスタグラムをどれくらいの頻度で更新していますか?」と、美容師50人に尋ねたところ、回答は次のように集まりました。

 

  • 【1位】2~3日に1回  18人
  • 【2位】毎日       13人
  • 【3位】決めていない   10人
  • 【4位】1週間に1回   9人

 

「少なくとも2~3日に1回は更新している」という美容師が過半数を占めたことから、こまめな更新がベターとされていることが分かります。

 

「美容業界はトレンドが命」と言っても過言ではないので、「情報が古くならないようできれば毎日、インスタグラムを更新したい」と考えている人が多いようでした。

 

 

ちなみに、インスタグラムのいち機能「ストーリー」の更新頻度は、通常の投稿と比べて控えめで、「そもそも更新していない」という美容室も多かったです。

 

ストーリーを日常的に活用している美容室は、全体の2割弱ほど。

 

どんな内容をストーリーにアップしているのかは、後ほど取り上げたいと思います。

 

 

美容室インスタグラムの更新内容は「得意スタイル」や「流行のカット・カラーの仕上がり」が定番

 

肝心のインスタグラムの内容ですが、写真の場合は美容室の得意なスタイルや、その時期に注目度が高いカット・カラーの仕上がりをアップすることが定番なようです。

 

ライバル店と差をつけるために、奇をてらった投稿・面白い投稿(バズりそうな投稿)をする必要はないので、安心してください。

 

「ありきたりかな?」と思うかもしれませんが、スタイルイメージをこまめに更新していくことが1番です。

 

インスタグラム用の写真をたくさん用意するために、「週末に撮影会を開いている」という美容室もありました。

 

 

美容室のインスタグラムに動画を載せる場合は、お店の雰囲気や施術の様子を撮影して、早回し加工・ダイジェスト加工後にアップすることが、来店したイメージを鮮やかに持ってもらうために効果的。

 

ストーリーを更新する美容室も、主に動画を投稿しており、後々ハイライトにまとめて、いつでも見られるサロン紹介用動画として、うまく活用しているようでした。

 

動画の撮影・加工は少々手間ですが、インスタグラムに限らずSNSは情報の鮮度が大事なので、少なくとも季節ごと(3ヶ月に1度)には、動画の撮り直しをしておきたいところです。

 

美容室のインスタグラムを更新する時に「ハッシュタグ」はどうつける?

 

ハッシュタグ

 

インスタグラムの投稿をより多くの人に見てもらうためには、ハッシュタグを付けることが必須です。

 

サロン名はもちろんのこと、地域名(梅田・茶屋町・心斎橋など駅単位の記載がベター)、そして流行りでヒット数の多いハッシュタグを全て含めて、10個程度のタグを付けてみましょう。

 

 

「サロン名・地域名・流行り以外のいいハッシュタグが思いつかない!」という人は、ミドルワード・スモールワードの追加を意識してみてください。

 

例えば「心斎橋」という地域のハッシュタグを入れているなら、「心斎橋筋○丁目」とより美容室の所在地を絞り込むようなハッシュタグを追加したり、スタイルを言い表す1番ヒット数の多いハッシュタグのほかに、2番目・3番目にヒット数に多いハッシュタグも添えておくなどすれば、10個くらいのハッシュタグは思ったより簡単に埋められるはずです。

 

このミドルワード・スモールワードですが、できれば毎回変えたほうがいいです。

 

いつも全く同じハッシュタグでは、自然と投稿を見る層が固定されてしまうからです。

 

ハッシュタグの追加にひと手間かければ、様々な顧客層にアプローチが可能で、新規顧客の開拓にはとても役立ちます。

 

インスタグラムのフォロワー数を増やしたい美容室がやるべきこと

 

インスタグラムに悩む人

 

インスタグラムは人気SNSですが、流行初期のように爆発的にフォロワー数が増加することは、今は見込めなさそうです。

 

“こまめな投稿を続けて、ジワジワとフォロワー数を伸ばしていく”ことが1番ですが、それでもフォロワー数をグッと伸ばす「秘訣」のようなものを挙げるとすれば、インスタグラムのホーム画面、プロフィールの内容を充実させることがポイントでしょう。

 

 

新しいユーザーが、インスタグラムでタグ付けられた投稿を見た後、そのアカウントをフォローするかどうかは、ホーム画面から受け取る美容室の印象が大きく影響するのにも関わらず、力を入れるのを忘れている美容室が結構多いと感じます。

 

1つ1つの投稿のクオリティが高いのに、その投稿の先のホームの内容が薄いことは大変もったいないので、美容室の情報を中途半端にしか入れていない場合は、すぐにしっかり書き込むことをオススメします。

 

 

【疑問】フォロワー数を増やすためにコメント返しは必要?

 

“投稿を見た人からのコメントやDMに返事をするかどうか”ですか、いずれフォロワー数が増えた時に、確実に返事することができなくなるのであれば、1人1人に毎回返す必要はないと思います。

 

顧客が「公平でない!」と思う可能性がありますし、そもそもすべてのコメントに返事をするのは、時間がかかりすぎます。

 

「かといって完全スルーは心苦しい……」という美容師は、多数のコメントに対して代表的な内容の返事を1つ行うといいでしょう。

 

<例>

「皆様コメントありがとうございます!今大人気の、ダメージレスブリーチカラーの技術を、これからもどんどん追及していきますので、ぜひご期待ください!」

 

美容室が”これから”活用すべきSNSは?

インスタグラムの人気にある種の”見切り”を付け、「これから流行るSNSを推測して、競合する美容室より先に使い始めてみたい」と考える人も少なからずいらっしゃるでしょう。

 

ただ、当初は「広告が鬱陶しい」とネガティブな意見が多かったTik Tokが、その後爆発的に普及した現象からも言えるように、どのSNSが流行るのか当てることは、かなり難しいです。

 

SnapchatやPinterestなど、インスタグラムとは違う画像コーポレート系noteのような情報ポータル系のツールが注目されていますが、取り入れている美容室が既に結構あるので、”ぶっちぎりの先駆け”とまではいかないと思われます。

 

新規SNSの活用に一点賭けをするよりも、現状勢いを持つSNSと合わせて力を入れるほうが安心ですね。

 

まとめ

 

SNS

 

若年層を中心に「映える」という言葉が、“インスタグラムでよく見える”という意味をも含むようになったことからも、インスタグラムがいかに人々の日常生活に密着しているか分かります。

 

美容室の集客・採用力強化のために、この状況を活用しない手はないことは確かなので、ぜひこの記事を参考に、より効果的なインスタグラムの更新を始めていただければと思います。

 

 

ただ、こうしたSNSマーケティングは、現在複雑化している傾向があり、お金をかけてITコンサルを外部に依頼するなど、より本格的な取り組みが必要になる心構えもしておくべきかもしれません。

 

“それまでできることをする”なら、やはりインスタグラムからフェイスブック、公式ホームページなどを、こまめに活用しましょう。

 

 

【JOBOONのお役立ち関連コラム】

⇒ 美容師の上手なSNS活用術 | サロン集客や個人の人気UPに繋がる